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“反応しない・こだわらない”りんごちゃんが夢をかなえられた理由

マイナビウーマン編集部

マイナビウーマンのコア読者は“28歳”の働く未婚女性。今後のキャリア、これからどうしよう。結婚、出産は? 30歳を目前にして一番悩みが深まる年齢。そんな28歳の女性たちに向けて、さまざまな人生を歩む28人にインタビュー。取材を通していろんな「人生の選択肢」を届ける特集です。

取材・文:鈴木美耶/マイナビウーマン編集部、撮影:須田卓馬

2019年、爆発的ヒットをしたものまねタレントといえば、そうこの人りんごちゃん。

老若男女問わず、「ミュージックスターティン!」と口走ったものだ。

いつだって太陽のように明るくかわいいりんごちゃんだが、日々どんなことにつまずき、奮闘しているのだろう。りんごちゃんの、等身大の姿に迫る。

“こりんご”のときからの夢がかなった

性別・年齢・体重……そのほとんどが謎に包まれているりんごちゃん。そもそもどうして、“ものまねタレント”を目指したのか。

「芸能界に興味を持ったのは、“こりんご”のときですね。あ、“こりんご”っていうのは幼少期のことなんですけど。そのときから、人を笑わせたり幸せにしたりすることが将来できたらいいなと漠然と思っていました。

それで、テレビっ子だった私は、“人を楽しませること=テレビの中の人”に自分もなるっていうのがいつしか夢になっていて。その夢が、去年かないましたー!」

夢を駆け抜ける姿を、私を含め、たくさんの人がお茶の間で目撃していた。

その中で、“○○芸人”という括りで紹介されることもあるが、りんごちゃんはあくまでも“芸人”ではないと語る。

「一応肩書きは“ものまねタレント”っていうものなんですけど、それも付けなきゃいけないから付けてる感じで。エンターテイメントに携わっていられたらいいので、特にこだわりなく、今は声優にも挑戦中です!」

りんごちゃんには、さまざまな概念が当てはまらない。肩書きだって、性別だって、夢をかなえる上では深くこだわることではない、そんなふうに聞こえた。“明るくてかわいい”そう見えているなら、それが正解なのかもしれない。

ただ、常にそんなふうに前向きでいられるわけでもないと語る。

りんごちゃんが続けた「反応しない練習」

「でも私、そんなにポジティブではなくて。皆さんと変わらないというか。だって小さなことに日々つまずきまくりません? つまずいてばかりいるんですけど、人生そんなものだと思うんですよね。つまずきながら成長! みたいな。

あと、『ま、いっか』と思う練習をしてるんですよ。もちろん自分の悩みに真摯に向き合うことも大切だけど、あまり考え込みすぎるとネガティブになっちゃいますよね。できるだけ物事をフラットに考えるためにも『ま、いっか』と思うようにしてます。

ネガティブ思考を変えようと思うのは簡単じゃないです。だからこそ、練習が必要なんですよね」

目の前に困難が現れる度に律儀に正面突破していくようでは、ライフがいくつあっても足りない。生きていくにもコツが必要なのだ。

そんな「ま、いっか」の練習を始めたのは、ある書籍に出会ったからだとか。

「バイブルというか、いつも持ち歩いてる『反応しない練習』っていう書籍があって。私たちって、知らないうちにいろんなものに反応し過ぎてるんですよね。人からの見え方とか、評価とか……。カッとなってしまうこともあります。

でも、ンーッって悩む時間は短いほうがいいじゃなですか。私がネガティブに陥るほど、周りの人は確固たる意志を持って何かを伝えてきているわけじゃない」

たしかに、過敏に反応する必要はない。ただ、それでも勝手な想像で自分を決めつけられるようなことにはなかなか耐え難いはず。

「私って、やっぱり性別についての質問がすごく多いんですよね。女なの? 男なの? って。でも私は、いろんな人の中にいる一人。どちらか判断されるのが嫌なのではなく、“そこにこだわりを持たない”んですよね」

気持ちのいい言葉だ。もちろん、こだわりだって大切。ただ、こだわりが邪魔をし、生きづらいことも正直多い。

それを手放したとき、“可能性”という新たな道が私たちの前に現れるのかもしれない。

いつまでたっても悩み続けるよね!

「2020年、“新しいりんごちゃん”を見せていきたいと思っています。見てもらうと分かるのですが、今日のスタイル(パンツスタイル)も、今までは見せたことがなかったんです。ものまねだけじゃなくて、メイクやファッション、さまざまなアプローチ方法で昨日とは違う私を表現していきます」

更なるチャレンジを続けていくと語るりんごちゃんは、今まで以上にパワフルだ。

「私も今のスタイルを確立するのに随分時間がかかりましたし、たくさん悩みました。その経験をした今思うことは、『悩むときは悩め、楽しむときは楽しめ』です。ありきたりですよね。

でもそうやって目の前の出来事にちゃんと向き合うだけでも、十分なんです。楽しいライフスターティン! させましょうね!」

りんごちゃんの前に立ちはだかる壁は、きっとさまざま。想像する以上の葛藤を繰り返しているのだと思う。そんな中でも、底抜けに明るく強くあり続けてくれることが、視聴者の心を朗らかにしてくれるものだから、今までその本当の姿や弱さを知らずにいた。

それを知った今聴く『ff(フォルテッシモ)』は、なぜだかいつもより熱く聴こえた。

マイナビウーマン編集部

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