気が利く人の特徴とは? 気が利く行動の具体例と目指し方
気が利く人とは、具体的にどんな特徴がある人を意味するのでしょうか? この記事では、マジシャン兼催眠心理療法士の浅田悠介さんが、気が利く人の特徴と具体的な行動例、気が利く人になる方法を紹介します。
「気が利く子が好きなんだよ」
──っていう男子、けっこう多いですよね。
でも気が利くってどういう意味なんでしょう。どう行動すれば、気が利くことになるんでしょう。あらためて考えてみると謎は深まります。
今回のテーマは「気が利く人」です。
ちょっと学んで、ここいらで「例えば、私みたいな子ってこと?」とドヤ顔できる女性になってやりましょう。
気が利くとは?
よく考えると、どういう意味なのか──そもそもの定義を探ってみましょう。ここから気が利く人の秘密に迫るわけです。
「気が利く」の意味
気(き)が利(き)・く の解説
1 細かいところにまで注意が及ぶ。「若いのによく―・く」
2 しゃれている。粋である。「―・いたせりふ」
(『デジタル大辞泉』)
簡単に言ってしまえば「細部に気がつく」という意味です。
類語としては「心配りができる」「心にくい」「配慮ができる」という形になります。いわんとすることは同じですよね。
とくに「細かい部分に」という点がポイントかと思います。その繊細さがまわりの心にじんと響くのですね。
「気が利く」を英語で言うと?
気が利くを英語で言うと、以下のような表現になります。
・to be sensible
・to be smart
英語だと「賢明な」「賢い」といったニュアンスの単語が、日本語の「気が利く」に当てはまるようです。
気が利く人の特徴
「気が利く」の意味だけでは、気が利く人とはどんな人かはまだおぼろげです。
噛み砕いていきましょう。
(1)いつも場を見渡している
全体を眺められる人です。
学校や職場でも、全員が、どんな気持ちでいるか観察しています。だからこそ変化に気づいて、すぐに対応できるのです。
ほぼ無意識のレベルでそれができる人という感じでしょう。そもそも視点が、ちょっと高い位置にある──監視カメラみたいに──というイメージです。
場を客観視できるかどうかですね。
(2)感受性・想像力がある
まわりの気持ちを察するには、感受性や想像力が必要です。
なぜなら、私たちは、相手の心を本当に覗くことはできないから。あくまで感受性や想像力をめぐらせて「こう感じているんだろうな……。だったらこうしよう」と行動するわけです。ある種の推測ですよね。
見えないものを探ろうとする能力とも言い換えられるでしょう。
(3)頭の回転がはやい
対応スピードのはやさも「気が利く」うちに入ります。
職場の上司や、彼氏が、ノートを前にきょろきょろしていると、さっとペンを取りだしてみせる──という具合です。
相手の求めているものを感じる速度や、どう行動すればいいか計算するスピード。これらも重要な要素です。相手よりはやく動かないといけないわけですからね。
(4)冷静
自分にのめりこみすぎない、ということ。
まわりを観察するには「自分の感情に囚われて視野を狭くしないこと」が必要なのです。だからこそフェアに状況を見渡せるのですね。
気が利く人は、どんなときも心の奥に冷静さを保っているものです。
(5)相手を喜ばせるのが好き
根本的にはこれです。
相手やまわりの空気を良くしたいという欲求が強い。だから行動できるのです。サービス精神と言い換えることもできるでしょう。
まわりのことがどうでも良ければ、そもそも気を効かそうという発想すら生まれないはずです。
気が利く人は、やさしい人だと思います。

あなたは気が利くタイプ? 気遣い度を10の質問で診断します。
(6)あいさつや感謝を忘れない
周囲から気が利くと思われる人は、基本の礼儀がしっかりしています。普段のあいさつや感謝の言葉を忘れません。
その場に合った適切なコミュニケーションで、良好な人間関係を築ける人ともいえるでしょう。
(7)聞き上手
気が利く人は、人の話を聞くのが得意。相手がどんな意図で話しているのか想像しながら聞くので、適切な相づちや返答ができます。
そのため、話しているは「気が利く人だな」と感じるのです。
男性から見た「気が利く女性」とは
ここ大事ですよね。結局、男性が口にする「気が利く女性」とは、どういう女性のことなんでしょう。
男性独特の視点も入っているはずですよね。その診断方法を深掘りするのは大事だと思います。
(1)コミュニケーション能力が高い女性
コミュ力です。
さくさく会話を弾ませて、ちょっと面白いことを言って、参加できていない子に話をパスして──という感じです。
私たちが、相手を深く知るのは会話のときです。そこで目立っている(まわりを楽しませている)女性を「気が利く」と表現することがあります。
(2)自分を気にかけてくれる女性
ここで大事な考え方があります。
それは「男性の“気が利く”は、その男性にとって“気が利く”という意味」だということ。わかる気がしますよね。
そういう意味では「自分を気にかけてくれる存在」になることが重要なのです。
男性はメンツの生き物です。何はなくとも「貴方のことを尊重していますよ」という感覚に弱いのですね。
(3)言う前にわかってくれる女性
お願いする前に、その答えが返ってくる感じ。
前項で挙げたペンのエピソードみたいなものです。自分が求めていたもの(困っていたもの)を提供してくれる女性に弱いのですね。驚きながらも好意を抱くのです。
その奥に「自分のことを気にかけてくれていたのか」という喜びもまじっているわけですね。
(4)尽くしてくれる女性
これも男女の違いあるあるかもしれません。
男性は「自分のために行動してくれること」を「気が利く」と感じやすいのです。つまり尽くしてくれる女性ですね。
しかし、ちょっとこれは悪い例かもしれません。だれかに尽くすために、貴女の心配りがあるわけではありませんから。気をつけてください。
(5)細やかな心配りができる女性
当然これもあります。
会話上手で、誰に対しても細やかな心配りができる──そういう女性はモテます。男性に尊敬されるでしょう。
それにリスペクトから生まれた恋愛は長続きしやすいのです。良い恋愛をできるタイプといえるかもしれません。
▶次のページでは、気が利く行動の具体例と余計なお世話との違いを紹介します。