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ソロキャンプYouTuberになったヒロシに「ひとりで生きていく方法」を聞いた

#この会社の片隅に

まゆこ

ごく平凡な会社員として、会社の片隅で働く編集部・ライターが、今気になるビジネスパーソンにインタビューする連載【この会社の片隅に】。今回は、登録者数59万人(2020年1月現在)を誇るYouTubeチャンネル『ヒロシちゃんねる』でのソロキャンプ配信が人気の芸人・ヒロシさんにお話を聞きました。

みなさんはじめまして。今回から、マイナビウーマンの連載「この会社の片隅に」の執筆陣に加わった、ライターのまゆこです……、まゆこです……、まゆこです……。

30歳、独身、彼氏なし。一生、結婚できる気がしないとです。果たしてこのままのうのうと時の流れに身を任せていていいものか、枕を濡らす夜もあります。

まあ、と言いつつも特に何をするわけでもなく、毎日が過ぎていくだけなんですけどね。

蛇の道は蛇、ということでソロ人生の先輩に話を聞きに行くことにしました。15年ほど前、「ヒロシです……」で一世を風靡した、芸人のヒロシさんです。

ヒロシさんが経営するカフェ「FOREST COFFEE」で取材

ヒロシさん、現在はキャンプをひとりで楽しむ様子を配信するYouTuberとして活躍されています。昨年11月には書籍『ひとりで生きていく』(廣済堂出版)も発売。この世の全独身にとっての星のような存在となっているのです。

人間関係は基本的に面倒くさい

ライターのまゆこです。今日はよろしくお願いします。ご本『ひとりで生きていく』、面白かったです。
そりゃあ、つまらなかったとは言えないですよね。
(あっ……、テレビで見てた通りのネガティブだ)

今日は、おひとりさまの生き方の話でしたっけ?
あっ、はい、そうです。私は30歳にして彼氏もいないし、ひとりで生きていこうかなと思っているんですが、結婚に対する周囲からの圧力がすごくて。
でも、そもそも結婚ってそんなにしたい? よく考えたらデメリットのほうが多くないですか?
えっ、デメリット?
基本的に面倒くさいじゃないですか、人間関係って。いや、結婚する人生としない人生、もちろんどちらにも良いことも悪いこともあるでしょうから、あくまでも僕の考えですけどね。結婚したら悪いことのほうが多いと僕は感じるんですよ。だって、結婚したら一生ひとりの女の人としかチューできないわけでしょ?
ええと、まあ、そうですよね。
でも、たとえば安室奈美恵さんにチューしようって言われたら僕、しちゃいますもん。
(正直者だな!)
だってそりゃあ、そうですよ。でも、結婚したあとにそれやったらダメって言われるから。だから結婚はしないほうがいい。
こんなほとんどの読者が女性のメディアで、怒られそうなことをそこまで言い切っちゃうのはいっそすがすがしいです(笑)。じゃあ、逆にですよ。仮に安室奈美恵さんと結婚できるとなったら?
結婚しますよ。
おい。
安室奈美恵さんと結婚できるなら、しますよ! でも、どうせ最終的にフラれるだろう、と思って結婚します。僕みたいな人間なんてどうせフラれるけど、少しの間だけでも安室奈美恵さんと一緒にいられるのは素敵すぎるから。
ネガティブなんだかポジティブなんだかよくわからないですね。

結婚について、人よりも考えすぎてしまった

人間って変化する生き物ですからね。ひとりの人とずっと一緒にいると、相手の嫌なところも見えてくる。そこも含めて乗り越えていくってことなんでしょうけど、僕は嫌です。
乗り越えたくないと。
乗り越えたくないです。僕ね、人よりも結婚のことを深く考えすぎたんですよ。そこまで考えて結婚したいって言ってる人って、世の中に多分いない。みんなが結婚するからとか、そういうものだからとか、そうじゃないですか?
言われてみれば、そうかもしれません。
たとえば結婚して、子どもができたとしたら、僕の子は100%いじめられるでしょう。それに、これから先の時代、生まれてきて幸せになれるとも思えない。何より、僕自身が自分の人生を振り返ったときに、よくこの人生に耐えてこられたな、と思うので。そんな僕の強い遺伝子を持った子は生きづらいに決まってます。

結婚したら起こり得る最悪の事態を想定しているってことですよね。そこまで考えたことなかった。

でもね、多分やってみればなんとかなるんだとは思います。売れてなくて全然カネがないのに後先考えずに結婚する芸人ってたくさんいますし。

でも僕は、なんとかなる、が嫌なんです。なんとかなる過程で、嫌なことってきっとたくさんありますから。悩むし、揉めるし。これは結婚に限らずですが、生きる上で嫌な思いをしない究極の方法ってなんだと思いますか?

なんですか?
人と関わらないことです。人生で嫌な思いをする原因って、だいたい人間関係にあるんですよ。これはもう、ほぼ100%と言っていい。
それは確かにそうかもしれないと思いつつも、人と関わらない、と言い切るほどの勇気が出ないです。まわりに合わせないと嫌われるんじゃないか、って思ってしまって。
僕もここまで振り切れたのは最近のことです。昔は結婚だけでなく、いろいろなものを周囲に合わせようとして生きてきました。芸人やテレビの世界なんて特に暗黙のルールが多いですから。飲み会に顔を出して、話を合わせて……。そんなふうにうまくやらなければならないのかな、と。やっぱり人間関係を保たないと仕事に直結すると思っていたので。

好きなことをやって死んでいきたい

ヒロシさんが今のように開き直れたのは何がきっかけですか?
テレビや芸人同士の付き合い以外の居場所を見つけたことが大きいですね。特にYouTubeは完全に自分だけの世界で、先輩芸人やテレビ業界の人たちに気をつかう必要もない。
人間関係のストレスが軽減されたのは、かなりラクそうですね。
あとは、年齢が解決する部分もあるんじゃないでしょうか。まゆこさんは今、30歳ですか? 読者のみなさんもそれくらいの年齢の方が多いと思うんですが、これがもし70歳だったら、悩まないでしょう?
確かに。
悩んでいるうちに歳を重ねて、自分も気にしなくなるし、まわりからも言われなくなりますよ。

東京で過ごしていると自分と似た状況の人もたくさんいるのですが、地元に帰ったときとかの圧力がすごいです。同級生はみんな結婚して子どももいて、実家や親戚からはいつ結婚するんだと言われて。
地元に帰らなきゃいいじゃないですか。
えっ。
僕、そういうのが嫌だからあまり帰省しませんし、たまに帰省しても家族以外の誰とも会いません。僕も熊本の田舎出身だから経験ありますけど、結婚の圧力をかけてくる地元の奴らは時が止まっているんですよ。
時が止まっている、とは?
みんな地元で暮らしていたころのまま変わっていない一方で、僕は東京でいろいろなことを経験していて。だからもしかしたら、東京で働いているというだけで色眼鏡で見てくる人もいるかもしれないですね。
あぁ~。
まゆこさんのように、仕事でこうして昔売れていた芸人のヒロシと会って喋るなんてことを、彼らはできないわけでしょう。じゃあどうやってマウントを取るかというと、結婚していることくらいしかないんです。
なるほど、ちょっと腑に落ちてきました。
でも、それってどちらが良い・悪いじゃなくて、仕方のないことだと思います。経験や環境で人って変わるので、昔は仲が良かった地元の友達と感覚がズレてしまうのは当たり前。だから、会っていてつまらないとか、嫌なことを言われて不快になるとか、そういう人とは会わなくていいんです。
そうか……。ちょっと寂しい気もしますが、ものすごい説得力です。でも、そうやって人間関係を最低限まで断ち切って、ふと不安になることってないですか?
それ以上にラクですね。ひとりで生きていると、お金も貯まりますし。恋人へのプレゼント代もかからなければ、飲み代もかからないですから!

(心からうれしそう……!)
特に最近は僕、死ぬまでのラストスパートだと思って生きているんです。もうすぐ50歳で、あと20年ちょっとで70歳。20年って、お笑いをやってきた期間よりも短いんですよ。
あっという間に過ぎていきそうですね。
芸能人の訃報にしても、最近は知っている人ばかりが続々とお亡くなりになっていて、ああ、本当に死ぬんだって実感しています。だったら、僕は人間関係に縛られることなく、好きなことをやって死んでいきたいんです。
たしかに、我慢してまわりに合わせる人生よりずっと充実しそうです。
そのためにも、自分の好きなことをぜひ見つけてほしいですね。
ありがとうございました! 最後に、こちらのヒロシさんのお店がとても素敵な内装なので、記事の最後に掲載するお写真もここで撮らせていただけたら……!
素敵じゃなかったら撮らないの?
(あっ、出た、ネガティブ)

素敵なお店で撮らせていただきました

INFORMATION

『ひとりで生きていく』ヒロシ著/廣済堂出版

50歳、未婚。彼女、友達なし。そんなヒロシが、群れずにつながらずに生きることが、どんなにラクで、楽しいものか――それを本書で明かす。読み進むうちに、ちょっと笑ったり、せつなくなったりしながら、きっとあなたなりの大切なヒントが得られるでしょう。

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(取材・文:まゆこ、撮影:masaco、編集:高橋千里/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2020年02月05日に公開されたものです

まゆこ

ライター。30歳、独身。キャリア系取材や芸能人インタビューなど幅広く執筆。好きなものは、ひとりカフェ巡りとNetflix。

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