未婚率の高い職業と低い職業。生涯結婚できないのは?
女性が結婚しやすい職業とは
続いて、女性にとって「結婚しやすい職業」とはなんなのか、検証してみましょう。
女性の既婚率が高い職業
農林漁業、運搬・清掃業
未婚率でみると「農林漁業従事者」がもっとも低いのですが、これは農業をすれば結婚できるというより、結婚して農業従事者になった女性が多いためでしょう。同様に、「運搬・清掃・包装従事者」の未婚率が低いのも、結婚した後「清掃員」として働きに出た人が多いことによります。
弁護士といった「法務従事者」
意外なのは、裁判官、検察官、弁護士、弁理士などに相当する「法務従事者」が、未婚率も9%で、かつ男女差でも16ポイントも女性の未婚率が低くなっていることです。
とはいえ、司法試験に合格すれば結婚できるわけではありません。そこに因果はないのです。
「事務従事者」はレッドオーシャン
1995年時点女性の職業別婚姻数において4割を占めていた「無職」を除けば、有業女性でもっとも多かったのは「事務従事者」で27%でした。2015年時点では、「無職」を抜いて構成比24%でトップになりました。いわゆるOLと呼ばれた職業です。
確かに結婚している構成比は高いのですが、45~54歳の女性未婚者が一番多いのも「事務従事者」で28万人もいます。これは当該年齢の未婚者全体の約半数近い42%を占めます。
事務員になったからといって、むしろそこはレッドオーシャンで、熾烈な戦いが待っているようです。
35歳時点までに結婚率の高い職業
ところで、アラサー婚活女子にとっては、50歳時未婚率より、35歳までに結婚できるかどうかのほうが重要だと思います。では、35歳時点までにもっとも結婚できた職業とはなんでしょうか?
「医師」と「著述家、記者、編集者」
すでにご紹介した「法務従事者」もこの時期の結婚は多いのですが、意外にも「医師」と「著述家、記者、編集者」が多いのです。
50歳時未婚率は「医師」は19%、「著述家、記者、編集者」は25%と、双方ともどちらかと言えば結婚しにくい部類の職業に入りますが、25歳から35歳の間に結婚した率だけは高いのです。どちらもアラサー未婚率対比で75%も減って(結婚して)います。
逆に言えば、「医師」や「著述家、記者、編集者」の女性は、アラサーのうちに結婚しないと35歳以降はほぼ結婚できる可能性がないということを示唆しています。ご注意ください。
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