「医療保険」の加入者は76%。病気やけがへの対策が一番
健康なときは必要だと思わない保険。どの保険にはいったらいいのか、いつ入ったらいいのか。迷っている人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、35~44歳の働く既婚女性に、先輩としての意見を聞いてみました。
保険の加入率
医療保険 (75.9%)
死亡保険 (51.9%)
自動車保険 (47.4%)
火災保険 (40.5%)
がん保険 (37.1%)
学資保険 (34.0%)
個人年金保険 (20.6%)
傷害保険 (10.0%)
介護保険 ( 7.2%)
収入保障保険 ( 5.2%)
少額保険 ( 0.7%)
認知症保険 ( 0.3%)
加入していない ( 7.6%)
※有効回答291件。複数回答
やはり、医療保険、死亡保険の加入者が多いようです。しかも4人に3人は医療保険に加入しています。
死亡保険、医療保険に加入したきっかけ ベスト3
第1位 結婚 (31.7%)
第2位 就職 (24.6%)
第3位 出産 (12.5%)
※有効回答224件。自由回答の結果を集計・無回答を除く
保険の加入のタイミングとして一番多かったのが「結婚」。つぎに「就職」、3位が「出産」。
女性にとって大きなイベントばかりです。
「結婚」で、自分が家族の中心に
・「結婚してから。ひとりじゃないので長い目で見たときに必要性を感じた」(30歳代/その他)
・「結婚の際にファイナンシャルプランナーに相談した」(40歳代/学校・教育関連)
・「結婚と同時に加入した。親に教えられて」(30歳代/金属・鉄鋼・化学)
日本では、結婚することを「入籍した」と言いますが、実際は新しい戸籍を作り、そこに2人で入るということになります。つまり、結婚をするということは、2人で新しい家族を作るということ。その分、新しい家族のメンバーとして責任も発生します。大切な人だからこそ、できる限り迷惑をかけないようにしたいと思うのでしょうね。
「就職」は社会人として一人前になったということ
・「働くといろいろリスクが多いと思って社会人になってから」(40歳代/金融・証券)
・「社会人になって、いつ病気になるか働けなくなるかわからないから」(40歳代/農林・水産)
・「就職したとき。社会人としてのけじめ」(30歳代/自動車関連)
日本では社会人になると、「自分の生活については自分で責任を持つ」という考え方があります。それまでは病気になると、親が病院に連れて行ってくれたり、費用を負担してくれたりしていましたが、「社会人になったら、自分で支払わなくてはいけない」と考える人が多いようです。
子どもの生活にも責任が生じる「出産」
・「子どもを授かってから。家族会議を開いて、いろいろなリスクに備えるため」(40歳代/金属・鉄鋼・化学)
・「子どもを出産してから、子どものためにも加入したほうがいいと思ったから」(30歳代/小売店)
・「第一子を産んだときに入院してお金がかかったのでそれから検討した」(40歳代/医療・福祉)
「出産」は女性として命をかけたイベントです。また、「出産」は、新しく産まれてくる命にも責任が生じてきます。
「結婚」と同じく、「大切なものを守る」ためのアイテムのひとつとして、保険は考えられているのかもしれませんね。
そのほかのタイミングは?
その他のタイミングとして挙げられものをご紹介します。
・「保険の外交員に勧められたので」(40歳代/金融・証券)
・「知り合いに保険会社の人がいて、営利目的でなく本当に必要だと感じたから」(40歳代/団体・公益法人・官公庁)
・「身内に関係者がいる。ノルマがあるからとお願いされた」(30歳代/小売店)
人からすすめられて保険に加入したという人は6.7%。案外多いのが、保険の仕事をしている家族、知り合いなどからすすめられ、保険に加入したという意見。最近はネット保険を利用する人が多くなっていますが、保険の営業を仕事としている人は、ノルマを持っていることが多いので、いろいろなツテで、保険加入のアプローチを受けた人は多いのではないでしょうか。
・「病気になったとき」(30歳代/その他)
・「はじめてケガして入院したのをきっかけに」(40歳代/その他)
・「24歳のとき、友だちが病気になったので」(30歳代/その他)
自分や身近な人が入院をしたり、大病をすると、保険の必要性をグッと感じます。今回の調査でも、自身や身近な人の入院などを挙げた人は、4.5%いました。
また、少数ですが、「家を建てたとき」、「転職したとき」、「成人したとき」「離婚したとき」なども挙げられました。
まとめ
今回のアンケートによると、何かに対して責任が生じたときが、保険の加入のタイミングとみることができるようです。それは自分自身であったり、家族であったり。しかも、生命保険より医療保険の方が人気というのも、発見だったのではないでしょうか。
人生100年時代と言いますが、ずっと元気に100年を過ごせるというわけでもないよう。病気やケガをすれば、治療費だけではなく、収入がなくなる、という問題も発生します。備えるに越したことはありません。
(マイナビウーマン編集部)
※マイナビウーマン調べ
調査日時:2019年6月10日~6月12日
調査人数:291人(34~44歳の働く既婚女性)
※この記事は2019年07月11日に公開されたものです