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離婚して「後悔する人」と「しない人」の差

堀井亜生(弁護士)

離婚を迷っている人に知っておいてほしいこと

ここまで読んだけれど、自分が離婚を後悔するかどうかやっぱりわからない……という人のために、知っておいていただきたいポイントを2つにまとめました。

(1)離婚を後悔する女性は意外と少ない

いろいろと書いてきましたが、私の経験上、離婚を後悔する女性の割合は、実はさほど高くありません。

興味深いことに、むしろ離婚で経済的に困ることの少ない男性のほうが、妻や子どもに未練を感じて「別れなければよかった」と後悔することが多いです。

男性よりも女性のほうが、「別れたんだからもう他人」と割り切って人生をリスタートさせやすい人が多いのかもしれません。

(2)選択ができない人は結婚も離婚も向いていない

相手が問題を起こしたりどうしても性格が合わなかったりして離婚するか迷ったときに、100%満足する答えはどこにもありません。

我慢しながら夫婦生活を続けるか、苦労を覚悟してひとりになるか。

何かを取って何かを捨てる、シビアな選択をすることになります。

どちらかを選んだはずなのに、あとになって「やっぱり我慢なんてしたくない」「やっぱり苦労なんてしたくない」と思ってしまうような人は、離婚をしてもしなくても、結局後悔することになります。

実はこれは結婚にもいえることです。

カッコよくて、収入が高くて、家族思いで、やさしくて、浮気なんて絶対にしない! そんな完璧な結婚相手はまずいません。

それなのに相手が完璧でないことに不満を感じて、「隣の旦那さんはやさしそうなのに」「友だちの旦那さんは給料が高くてうらやましい」とばかり考えてしまうような人は、そもそも結婚生活にも向いていないといえるでしょう。

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