結婚式のお呼ばれスタイル。恥をかかない服装マナーとは【イラスト付き】
知らないと恥かく! 「結婚式・披露宴の服装マナー」一問一答
続いては、結婚式・披露宴に参列する服装にまつわる、よく抱きがちな疑問に、一問一答でお答えします!
メインの服について
Q.パンツスタイルで出席してもいいの?
基本的には避けます。
英国などでは、フォーマルな場所に、パンツスタイルの女性は入場することができないこともあるくらい、女性のパンツスタイルはカジュアルとみなされることがあるからです。
Q.ドレスの代わりにスーツを着てもいいの?
TPPPO®︎に応じていれば、もちろんOK。スーツでも華やかさを演出しましょう。
略礼装であれば、スーツはOKです。
Q.柄物のワンピースで参加してもいいの?
柄物がNGというわけではありませんが、無地のほうが、フォーマル度が増します。
また、柄はその柄によって好き嫌いがあります。さまざまな人が会するお祝いの席では控えるほうが無難です。ヒョウ柄などは殺生を想起させるためNGです。
Q.ツートーンカラー(バイカラー)のドレスはNG?
基本ワンカラーです。
バイカラーは、「2で割り切れる」を連想させるからという理由でNGといわれてきました。しかし、近年は2をペアでひとつ、という考え方からそうとは言い切れない傾向にもあります。
とはいえ、前述のとおり、このような席には、さまざまな年代、考えの方がいるので、できる限り万人に受け入れてもらえる無難な服装をオススメします。
Q.黒のドレスを着てもいいの? 赤は? 着てはダメな色はあるの?
黒も赤もOKです。黒を着る場合は、ストッキングはナチュラルな色で。黒いストッキングはNGです。
中国では赤はお祝いの色として、結婚式のときなど、あえて着てお祝いの気持ちを表現します。日本では花嫁よりも控えめに、という意識から目立つ色は着ないほうがいいと思ったり、赤は血を連想させるなどと考えたりする人もいらっしゃるかもしれません。
もし、赤を着たいときには、鮮明な赤ではなく、ワインレッド、ボルドー系の赤を着るといいですね。
Q.ロングワンピースを着て出席してもOK?
もちろん、OKです。ロングのほうが、礼装としての格は高いです。
Q.成人式のときの振袖を着て参加してもいいの?
独身であればOK。
ただし、大振袖は控えたほうがいいですね。新婦が大振袖を着ることが多いからです。中振袖か小振袖を選びましょう。
Q.着物を着て参加するときに気をつけるマナーってどんなこと?
基本は洋装と同様ですが、帯が潰れないよう、背もたれにもたれて座らないこと。足を広げないで、つま先はやや内側に向けて立ちましょう。食べ過ぎて帯で苦しくならないようにすることは、洋装以上に意識して。
羽織ものやストッキングについて
Q.かっちりしたジャケットを着てもいいの?
NGとはいえません。OKです。
ただし、着用する場合は、コサージュ、ブローチなどのアクセサリーで柔らかい女性らしさと華やかなお祝いの気持ちを表現しましょう。
Q.黒いストッキングやタイツをはいてもOK?
NG。黒いストッキングは、弔事を連想させます。
また、タイツは、ストッキングよりもカジュアルなアイテムです。フォーマルな場では控えます。
靴について
Q.ノーヒールのパンプスはOK?
身体的、健康面でNGな人は、もちろんノーヒールでOK。
慣れない、歩けない、痛いなどの場合もOKです。
Q.レザーのパンプスはダメなの?
ほとんどが、レザーですから、NGとは言い切れないのが現代です。
本来はNGといわれているという知識は持っておき、ヘビ柄ヒョウ柄デザインなどは避けけましょう。
バッグについて
Q.大きめのカバンで参加してもいいの?
会場には小ぶりのバッグで参列すると上品、上級です。
大きめのカバンで来場する場合は、バッグインバッグの小さめのカバンも準備していき、大きめのカバンはクロークに預けましょう。
大きさにもよりますが、どうしても会場に持っていきたい場合は、テーブルの下、左足下に見えないように置きます。
Q.パーティバッグに荷物が入りきらなかったらサブバッグを持ってもいいの?
OKです。ただし、サブバックはクロークに預けるのが正式です。
アクセサリー・小物について
Q.大ぶりのイヤリングをつけてもいい?
NGではありません。
しかし、お式など大事な瞬間に落ちて音をたてる可能性や、食べているときに落として、お料理やお皿に傷をつけてしまうなどの問題が起きないとは言い難いですよね。つけないほうが無難といえます。
指輪はつけてもいいの?
結婚指輪はもちろんOK。
ほかの指輪も、昼夜のアクセサリーのマナーに準じれば、基本的にOKです。
Q.腕時計をつけていってもいいの?
一般的にパーティなどのシーンではつけないほうが良いといわれています。腕時計をしないことで、「時間を気にしないで、この場に集中したい」という気持ちを表現します。
とはいえ、つけていってもOKです。ただし、結婚式のような正式な場では時計はしていないほうが洗練されていて上品な印象になります。つけるときは、ブレスレット感覚のデザインのものがよいですね。また、会場に入る前にはずしてバッグにいれておく配慮もいいですね。
Q.帽子をかぶって参加してもいいの?
ドレスに合った帽子であれば、英国などの海外ではOKです。女性の帽子は、海外ではアクセサリーのひとつとみなされています。
とはいえ、日本ではあまり馴染みがなく、かえって失礼と思う方もまだ多くいらっしゃいます。一般的なパーティなどではOKとしても、結婚式や披露宴で帽子をかぶっているとその高さで後ろの人が新郎新婦を見ることができないなど、迷惑をかけることもありますね。
日本では控えたほうが無難といえます。
Q.サングラスはOK?
室内であれば、NG。
屋外の場合、目の保護も含め、NGとは言い切れません。OKとします。
ただし、サングラスをしていることを不快に思う方がいるかもしれませんから、よほどの理由がない限り、周囲に合わせて控えるのがいいでしょう。
ただし、もともと、目を保護するために、室内でもサングラスをしている必要のある方は、もちろん、室内でもOKです。
髪型
Q.ダウンスタイルはOK?
NGというわけではありません。ただし、先述のとおり、お辞儀をするときなどに、髪の毛が顔にかかったり、食事中に髪の毛が落ちたりしますから、まとめているほうが清潔感もあり好印象です。
また、アップスタイルのほうが、華やかにアレンジもできます。
Q.避けたほうがいいヘアアレンジって?
まとめるにしても、低い位置でまとめると華やかさに欠け、老けても見えるのでオススメしません。
また、ツインテールのような左右にふたつに結ぶスタイルも、2で割れる「別れ」を連想させることと、稚拙でカジュアルな印象を与えるので、避けたほうがベターです。
Q.つけてはダメなヘアアクセってあるの?
花飾りです。
生花や造花問わず、花は新婦のもの。それをつけることはNGとなります。
また、カジュアルすぎるヘアアクセ、たとえば、ヘアクリップやヘアバンド、バレッタなどもNGです。
その他
Q.親族の結婚式は友人の結婚式に参加するスタイルと一緒でOK?
親族は正礼装か準礼装で。
友人の場合は、略礼装が一般的です。しかし、友人代表のスピーチなどをおこなう場合は、準礼装でもOKです。
Q.「平服でお越しください」と書かれていたら、カジュアルスタイルで行ってもいいの?
NGです。
平服というのは、略礼装を意味します。平服はカジュアルスタイルという意味ではないので、勘ちがいしないようにしましょう。
Q.おしゃれにしたいから個性的なスタイルをしてもいいの?
結婚式、披露宴、その二次会はあくまでも、新郎新婦が主役で、2人を祝福する場です。
おしゃれは自分中心で、マナーは相手中心。新郎新婦を思えばこそ、自分中心のおしゃれで個性を出しすぎるスタイルはNGです。
ただし、どうしても個性を出したい人は、礼装の格づけの範囲内で自分らしさを演出してもいいですね。
目立つことが苦手な人は、オーソドックスなスタイルにまとめることをオススメします。そのほうが安心ですね。
Q.これだけは絶対やめた方がいいタブーな服装って?
前述の白や、殺生を連想させるもののほかに、喪服を連想させるオールブラック、ミニスカート、網タイツなどが挙げられます。