お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「婚活アプリ中毒女子」の実態 #現場からは以上です

大庭スミ(メンタル恋愛カウンセラー)

現場の大庭スミです。最近、巷で「パパ活女子」や「マウント女子」など女性に関するホットワードが話題になっています。しかしその実態はあまりよくわからないことも多いもの。この連載では、今気になる女性たちに独占取材をし、生の声をお届けしていきます。

みなさんは「婚活アプリ」を利用したことはありますか。今回は、婚活アプリが趣味のように日課となってしまった「婚活アプリ中毒女子」の麻美さん(29歳/仮名)に、その理由を聞くことに成功しました。

――麻美さんは、いつごろから婚活アプリを利用するようになりましたか?

2年ほど前から利用しはじめました。当時は27歳という結婚適齢期で、周りの友人や知人もどんどん結婚をしていく中、私は彼氏がおらず出会いの場もなかったので…。当時流行り出していた婚活アプリを利用してみることにしました。

――とてもかわいいので、婚活アプリを使わなくとも彼氏ができそうな気がしますが…。いろんな婚活アプリが流行っていますけど、どの婚活アプリを利用していますか?

最初は勝手がわからなかったので、複数のアプリを利用していました。でもアプリによって年齢層がちがうなどいろいろな特徴がわかってきて、現在はペアーズのみを利用しています。なんとなく年上で落ち着いている人がわりといるかと思って。アプリによっては遊び目的の男性がいたりもするんですけど、ペアーズは今のところ安全に使えています。

――なるほど、安心して婚活できることを重視しているんですね。実際にアプリ経由でどれくらいの男性と出会えましたか?

言いにくいんですけど、だいたい30人くらいの男性と実際に会いました。2年間でこの人数だと、本気で婚活しているのかとツッコミが入りそうで、まわりには言ったことないです(笑)。もちろん単発(1回きりのデート)で終わった人もいます。フィーリング的に「なんか合わないな」ってわかるんです。

――そうすると、単発以外の男性もいるということですよね。アプリも含めて、現在進行形でどれくらいの方とやりとりされてますか?

常時4〜5人とやりとりしてます。その中にはデートしている人もいるんですけど、全員付き合ってはいないです。正直なところ、誰とも交流がなくなってしまったらどうしようという不安があるので、常に4〜5人はストックしていたいんです。

――不安な気持ちがあるんですね。アプリ経由の出会いで毎週末予定が埋まっているとも聞いたのですが、それは本当ですか? もしかして「不安」を解消するために予定を埋めていたりするのでしょうか。

誰とも交流がなくなったら不安なので、空いている休日に誰かと会うようにしていたら気づけば予定が埋まっていた……ということは度々あります。カフェ巡りをしたり映画を観に行ったりと、普通なデートが多いです。

――過ごし方は普通なんですね。少し踏み込んだ質問になってしまうのですが、その男性たちとは体の関係はあるんですか?

これまで5〜6人とは体の関係を持ちました。数回会ってそういう空気になって、みたいな。でも本当に自分でも悩むところで、体の関係ができちゃうとその人とは結婚を考えられなくなるんです。「付き合う前にこういうことをする人は、結婚したら浮気するんじゃないか」と思っちゃう。結果的に半セフレ状態ですよね。今もそういう関係の人はひとりだけいますけど。

――結婚が目的のはずなのに、男性と会う予定を埋めることが目的になってしまい、結果的に半セフレ状態に……。なかなか難しいですね。もしかして麻美さんって、本気の出会いは求めていないのでは?

いやいや! もちろん求めてますよ! 結婚したいです。だけど結婚前提のお付き合いって、どうやって進めていけばいいかわからないんですよね。あんまりガツガツしすぎると相手も引いてしまいそうだし、でもその場の雰囲気だけで過ごしていると体の関係になるし、たまに自分でも「私、何やってるんだろう」と思うけど、やめる勇気がないですね。

もしかしたらどこかで運命的な出会いがあって、トントン拍子に話が進んで結婚できるんじゃないかと思って活動を続けているうちに「趣味:婚活アプリ」みたいになってしまいました。みんなどうやって結婚まで至るんだろう? と不思議に思います。

――たしかに結婚までの具体的なプロセスってどこにも説明がないというか、ケースバイケースすぎて必勝法みたいなものがほとんどないですよね。でも、婚活アプリを通じた出会いであれば、実際に婚活につながりそうな出会いもあるんじゃないかなと思いますが、 実際どうでした?

あるといえばありました。婚活アプリで出会った男性に、2回目のデートで「君とは初めて会ったときにインスピレーションを感じたから、結婚を前提に考えている。僕の実家に来て両親に会ってほしい」と言われたことですね。相手もアラフォーで焦っていたのかもしれませんが、さすがに2回目でそこまで進めるのは怖いので断りました(笑)。自分も同じくらいのスピード感を求めていたら、いい相性だったのかもしれませんね。結婚はタイミング勝負だという既婚の友人からの意見も納得です。

――それはすごい!婚活アプリならではのエピソードですね。最後になりますが、今後も婚活アプリを続けていく予定ですか?

多分続けると思いますけど、30歳になったらやめるかもしれませんね。それだけ時間を費やして出会えないのなら、自分は婚活アプリに縁がなかったんだなって思うしかないのかなぁと。でも、やめたあとになんの出会いもなくて、予定がない休日が増えるのかと思うと不安です。それまでに結婚、できないかな〜。

今回は、婚活アプリが趣味になってしまった「婚活アプリ中毒女子」の実態を知ることができました。「誰とも出会えない不安」が婚活アプリにのめり込むきっかけになり、次第に婚活の目的を見失ってしまったようです。

一見めずらしい状況に思えるかもしれませんが、結婚を焦っている女性なら、彼女に共感できる部分もあるのではないでしょうか。

また、婚活アプリなど出会いのツールは増えている一方で、結婚までの具体的な進め方は誰に聞けばいいの? と悩む婚活女子も少なくないですよね。

いつか彼女たちがあらゆる不安から解放され、無理に予定を埋めなくても自分のペースでお付き合いできるような男性に出会えることを願います。

現場からは以上です。

(大庭スミ)

※画像はイメージです

※この記事は2019年02月17日に公開されたものです

大庭スミ(メンタル恋愛カウンセラー)

日頃メンタルヘルスや恋愛の相談を受けている、メンタル恋愛カウンセラー。思わずあるある! と共感するような恋愛エピソードや、恋愛に活かせる考え方のコツの紹介を強みとしています。厳しい現代で働く女性がホッとひと息ついたり、ステキな恋愛につながったりするような記事を書けるよう日々奮闘しています。最近ハマっているのはマカロンの食べ比べ。ショコラ専門店のみならず、コンビニスイーツも侮れません!
【Twitter】https://mobile.twitter.com/sumi19191

この著者の記事一覧 

SHARE