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FPが教える! 「お金が貯まる財布」の選び方

川部紀子(ファイナンシャルプランナー/社会保険労務士)

ジョーンズ加奈恵

「お金を貯めるには財布が重要」「財布を変えるとお金が貯まるようになった」。このような話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。実際に自分が使う財布とお金の関係は密接に絡み合っているといわれています。一般的に多くの人が、お金を貯めたいと考えているはず。では、お金が貯まる財布はどのように選べばよいのでしょうか。「家計簿不要!お金がめぐる財布の使い方」( 永岡書店 )の著者でもあるファイナンシャルプランナーの川部紀子さんに教えてもらいましょう。

お金が貯まる財布の選び方

お金が貯まる財布とは、どんな財布なのでしょうか。長財布がいいのか、ブランドものがいいのかなど、多くの人が気になる点のほか、整理しやすい財布の理論も紹介します。

長財布がいいの?

どちらが貯めやすいというよりも、ズボラさんでも管理しやすいのは長財布だと考えています。しかも、札入れ小銭入れ一体型で、小銭入れに仕切りのあるタイプがオススメです。一万円札を崩してしまうとあっという間にお金が減っていくという経験はありませんか? そこで、すぐにお札を出さないように小さな小銭から使って、大きなお金が崩れるタイミングを少しでも後ろにスライドしましょう。

長財布3LDK理論

推奨しているのが筆者オリジナルの「長財布3LDK理論」。財布を3LDKの部屋に例えて金種ごとに収納します。五千円札・千円札はメイン札入れスペース「L(リビング)」へ、一万円札は財布の中でもマチが無く取り出しづらいスペース「部屋①(寝室)」へ、五百円玉・百円玉は小銭スペース「部屋②(子ども部屋A)」、五十円玉以下は小銭スペース「部屋③(子ども部屋B)」へ。こうすることで、小さいお金から順番に取り出しやすくなるので、お札が財布の中に留まる時間が長くなります。また、小銭でパンパンになることも防げるので、財布の見た目もスッキリします。財布の構造上可能であれば、手前から小さいお金、いちばん取り出しづらい奥に一万円札がオススメです。お金にとって居心地の良い家のような財布を目指しましょう。

<3LDK理論>
L(リビング):メインの札入れスペース(五千円札・千円札)
部屋①(寝室):取り出しづらい札入れスペース(一万円札)
部屋②(子ども部屋A):小銭スペース(五百円玉・百円玉)
部屋③(子ども部屋B):小銭スペース(五十円玉以下)

カード入れは多い方がいいの?

女性の財布事情を見ていると、カードを入れる場所が少ない財布をスマートに使いこなしている人は極めて稀です。カード類が30枚以上入っている女性も多く、いくら厳選しても10枚未満に絞るのは難しいようですね。私を含めお金に関して発信する人たちは「カードは少なく!」と唱えるのが鉄則ですが、私は現実的にできる範囲でカードの整理を行うことをオススメしています。私自身カードを入れる場所が13カ所ある財布を使っています。カード入れが少なくても、結局フリースペースにカードがごっそり入って財布が膨れている方もいますので、財布本体のカード入れの数よりも、カードの整理と絞り込みを定期的にすることの方が重要。お金が貯まることとの関連性は直接的ではありませんが、財布の乱れは生活の乱れ、心の乱れ。つまるところお金の乱れということも多々ありますので、ときどき財布と向き合ってくださいね。

ブランドものがいいの?

ブランドというよりも、手にしたときに「大切にしたいな!」と思うような財布であることが大切。大切にしたい理由は人それぞれでいいと思います。たとえば、お気に入りのブランドだったり、色、デザイン、お値段、好きな人からのプレゼントだったり、などありますよね。ただし、財布というのは使用頻度が非常に高いものなので、使い込むと味が出るというよりは「汚い」「ボロボロ」に見えてしまいがち。人生にとって非常に重要なものであるお金を収めるものですから、それにふさわしいものを選んであげましょう。ちなみに「年収は財布の価格の200倍」という説があるので、私は縁起担ぎもあって高めのブランドの財布を使っています。

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