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実家暮らしで貯金できないのはなぜ!? しっかりお金を貯める方法

川部紀子(ファイナンシャルプランナー/社会保険労務士)

唐沢未夢(ライター)

実家暮らしで、ひとり暮らしの同僚よりも生活は楽なはずなのに、給料日前はカツカツ。「このままではいけない……貯金しなくちゃ!」と、お金を貯めたいのに全然貯まらないと悩む人もいるのではないでしょうか。そこで今回はファイナンシャルプランナーの川部紀子さんに実家暮らしの人へ向けた貯金方法を聞きました。

実家暮らしの社会人の貯金目安

実家暮らしの人のほうが、ひとり暮らしの人より自由に使えるお金が多いはずですが、それでも貯金がないという人はどのくらいいるのでしょうか。実家暮らしの人の、貯金の現状と目安をご説明します。

平均貯金額と貯金ゼロの人の割合

正確なデータはないものの、実家暮らしの社会人の平均貯蓄額は、「圧倒的に貯めている人」と「ひとり暮らし以下の人」という二極化している傾向があるように思います。これは、いずれも親に対する甘えから生まれる現象だと考えています。きちんと貯めている人は、親に甘えて家にお金を入れていないか、気持ち程度の金額に留め、自分のお金を貯めています。その一方で、貯金がひとり暮らし以下の人は、「住むところも食事も親が保証してくれる」と、当面の不安がないがゆえに豪快に使いすぎているのです。さらに現在、年代や世帯人数にかかわらずどの層を切り取っても、貯蓄が全くない人は約3割いるのではないかと思われます。これも調査データはありませんが、実家暮らしであっても貯蓄ゼロは3割程度いるものと考えられます。

月収の何割貯金するのが目安?

人により夢や目標、人生設計、親の資産や職業、ライフスタイルなどが違うので、月々、一律いくら貯めましょうとは言いません。ですが、がんばっている人は、手取り額の3割を貯蓄に回している ことは知っておいてください。その額が難しい場合、会社員であれば、まず自分が払っている税金と社会保険料(所得税+健康保険+厚生年金+雇用保険)と同じ金額を目標にしましょう。天引きされているものの合計額を知ることで、金銭感覚を磨くことにもつながるのでオススメです。たとえば、手取りが約20万円なら約15%の3万円ですね。40歳からは、介護保険料も含まれるので貯めるべき金額が上がります。

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