悪化する前に! コミュ障の原因と治し方
コミュ障とは、「コミュニケーション障害」を縮めた言葉です。コミュ障とはいったいなんなのでしょう。原因や治し方について、心理カウンセラーの笹氣健治さんに教えてもらいました。
私ってコミュ障かも? と思ったことがあるのは、実はあなただけではありません。コミュ障は、あるきっかけがあれば誰でもそうなる可能性があるものなのです。
コミュ障をなんとか改善したい人、コミュ障にならないためにはどうしたらいいか知りたい人は、これを読んでぜひ参考にしてください。
知ってるようで知らない! 「コミュ障」とは
歩いたり走ったり、普段何気なくできていることはいっぱいあります。コミュニケーションもそう。
ところが、突然のケガで歩けなくなることがあるのと同じように、コミュニケーションが突然取れなくなってしまうことがあります。
コミュ障の人は最初からそうだったわけではありません。じゃあ、どうしてコミュ障になるの?
それを知っておくことは、これから社会で生きていく上できっと役に立つでしょう。
コミュ障って何?
コミュ障とは、『コミュニケーション障害』を縮めた言葉です。
ただし、「コミュニケーション能力に障害を持つ人やその症状」のことではなく、「他人とのコミュニケーションが苦手な人」を指し示す俗語として用いられています。
なお、他人とコミュニケーションがうまく取れない原因には、大きく分けて身体機能上のものと心理的なものがあります。
前者としては、脳機能の発達に偏りがあるために周囲の人とはちがった反応をしてしまって円滑なコミュニケーションが取れないケース(アスペルガー症候群、自閉症などの発達障害やADHD〈注意欠陥多動性障害〉など)や、聴力が弱かったり発音がスムーズにできなかったりするためにコミュニケーションに支障をきたすケースがあります。
後者は、過去のコミュニケーションの経験から生じた苦手意識やトラウマによって対人関係に恐怖を感じていたり慎重になりすぎているケースです。
世間一般に言われる「コミュ障」は、後者の原因によるものですので、ここから先はそれを前提にして話を進めていきたいと思います。
なお、コミュニケーションがうまく取れないと悩む方で、「自分では普通に会話しているつもりでも、まわりから変わった人だとよく言われる」という方は、前者に該当する身体機能の要因を探ることが助けになるかもしれません。
ネットや本などで詳しい情報を得て、しかるべきサポート機関を活用されるといいと思います。
周りの人と適切なコミュニケーションを取れる人のことを「コミュ力が高い」と言います。あなたは高い? それとも低い? 10の質問であなたの「コミュ力」を診断します。