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プランナーに聞く! 結婚式を盛り上げる入場の演出&人気の入場曲

岡村奈奈(フリーランス・ウェディングプランナー)

ウエディングにおいて「入場」は、ワクワクドキドキが共鳴する最高の瞬間です。緊張した面持ちや見たこともないほどの笑顔、まさかの涙などがあり、とてもドラマチックなもの。並んで歩く2人にとっても、見守るゲストにとっても、心が動く何かがあるはずです。厳かさやサプライズ感など、どんなイメージにしたいか想像力をフル稼働して計画していきましょう。

結婚式の入場でオススメの演出方法とは


「入場」は各場面のオープニングを意味しています。「誰と」「どこからどこへ」「どんなふうに」を書き出して、続くプログラムや次の入場とのつながりを考えたり、歩く距離や時間に合うテンポや長さを想定して選曲したり、プロデューサー感覚で俯瞰して考えるのがコツです。フォーマルな腕の組み方ばかりでなく、手を繋いだり、ゲストとハイタッチしたり、場面に合わせてバリエーションを見せるのがオススメです。

結婚式での入場回数は

一般的に、挙式(セレモニー)では1回、披露宴(パーティ)では1回の中座を挟んで2回、新郎新婦の入場シーンがあります。セレモニーのほうは演出や音楽を自由に選ぶことは少ないので、いわゆる入場シーンの演出というとパーティの2回のイメージが強いと思います。最初の入場は少し緊張感をもって、パーティ中盤の再入場はメインイベント的なインパクトをもって演出します。照明や音楽、映像を使ったり、入場口が複数ある場合にはテラスや階段から入場するなど、会場の特性を生かした工夫をします。

結婚式は入場の演出が重要?

入場に関する演出は披露宴の見どころとなります。「ちゃんとした感じ」「人とはちがう感じ」など、ふたりがどんな披露宴にしようとしているのか表現する重要な場面でもあるので、イメージに合う演出を考えましょう。いくつか定番の入場演出を紹介します。

オープニングムービーからの入場

子どもの頃から今までの写真の早送り的なものや披露宴会場に向かって歩いてくるイメージ映像など、ドキドキ感を膨らませるような仕立てのオープニングムービーは人気があります。エンタメ性が強く、ドアが開いたときに歓声が起こるようなイメージで、アップテンポな音楽に乗って手を繋いでリズミカルに歩いて入場するような楽しげな披露宴にぴったり。ゲストにもリラックスして楽しんでほしいというメッセージが伝わるはずです。

ゲストとの一体感で成立する入場

2人の好きなものや希望するかたちにゲストを巻き込む、参加型の演出も一体感とインパクトがあります。たとえば「ブーケセレモニー」では、会場にいるゲストが一輪ずつ持っているお花を新郎が集めて歩き、花束にして花嫁に贈るとか、ゲストがひとつずつキャンドルを手にしたら会場を暗くして、満天の夜空の中を静かに歩くロマンチックな入場シーンを作り上げるなど、司会者や友人代表の協力を得て、入場前に仕掛けをする演出も素敵です。ゲストにとっても参加したという実感が湧くのではないでしょうか。

サプライズ感のある入場

テラスや会場内の階段など、ゲストの出入り口や最初の入場と異なるドアから再入場できる会場なら、サプライズ感のある入場も可能。なんとなく反対側を向いていたらちがうドアから入ってきてビックリ! ということもできます。また、同じドアからでも、お姫様抱っこで登場したり、気取った感じの、いわゆる新郎新婦らしいポーズではなく、何か面白い揃いのポーズを決めたり、ほんの少しだけダンスをしたり、登場時に一芸で魅せるなどサプライズ感のあるひと捻りがあるとインパクト大です。

プランナーの思い出に残る入場シーン

結婚式当日は、2人だけで腕を組んで歩くようなシーンはとても多いのですが、注目されるのがあまり得意でなかったり、一辺倒なイメージでは面白くないというカップルには、ご家族やお友だちを紹介したり、感謝を伝える場としての入場シーンを提案しています。たとえば、新郎新婦ともにそれぞれご両親と入場して、メインテーブルの前で両家の親同士が握手やハグをしたり、軽音楽部出身の新郎のお友だちが5人、新郎新婦を先導するように歩きながら楽器演奏をして会場内を一緒に練り歩いたり、躍動感やストーリーがあるような入場は披露宴全体を明るくしてくれるような気がしますし、印象にも強く残ります。

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