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仕事の愚痴を言う男性の心理とは。彼氏が漏らす「仕事の愚痴」の聞き方

小日向るり子

藤奈子

彼氏が仕事の愚痴ばかり言っていると、正直うんざりしてしまいますよね。大変なのはわかるけれど、こちらも仕事で疲れているので、できれば愚痴なんて言わないでほしいのが本音。そこで、彼氏の仕事の愚痴と向き合う方法を、心理カウンセラーの小日向るり子さんに教えてもらいました。

彼氏の仕事の愚痴と向き合う方法

うんざりする仕事の愚痴。どのように彼氏と向き合えばいいのでしょうか。

「仕事の愚痴ばかり言う人」の心理とは

仕事の愚痴を言う行為は、自分の中にたまった仕事上のストレスを吐き出す行為です。仕事の愚痴のほとんどは人間関係の摩擦に起因することが多いですよね。本来は疑問を感じたり納得ができなかったりする場合、それは直接当人に言うべきです。しかし、本来言うべき人に言えないタイプの人は、自分の中にため込んでしまいます。そして、それを言いやすい人の前で吐き出します。

つまり、愚痴っぽい人は「本来言うべき人に遠慮して言えない」という臆病な心理状態であると言えます。気づかいの文化が根付いている日本では、こうしたタイプの人が多いですね。

また、男性は「寡黙であること」、「強くあること」が美徳で、「愚痴を吐くことは弱い」という教育をされています。そのため、人前では愚痴を吐かない人が多いようです。

その一方で、彼女に愚痴を漏らすのは、「弱みを見せてもいいから彼女に甘えたい」、そして「癒されたい」という気持ちの表れなのです。

彼氏の愚痴の効果的な聞き方とは?

彼氏から仕事の愚痴を聞く際、どんな態度で聞いてあげると相手の気持ちは収まるのでしょうか? 3つのポイントに分けてご紹介します。

共感性を持って聞く

「共感性を持って聞く」とは、彼が言った言葉に対して同じ言葉を使って返すことです。オウム返しとも言います。人間の感情には、同調効果というものがあり、自分と同じ仕草をしたり同じ感情になってくれたりする人に好感を抱く傾向がありますので、彼の感情に寄り添い、話を聞いてあげると効果的です。
例えば、「○○ということがあってホント頭にきた!」と言われたら、「それは頭にくるよね」と返します。また、「残業続きで体もツラいんだ」と言われたら、「そんな環境では体もツラくなるよ」というように返します。このとき、彼の言った言葉をただ単に返すのはNG。必ず「彼の言葉+α」を添えることが大切です。

具体的な解決案があるときは提案をする

女性の愚痴は、ただ単に感情を吐き出してスッキリしたい場合が多いですが、男性はそこから現状の打開策を求めている場合があります。もし、あなたが彼の愚痴に対して具体的な解決策を持っている場合は、それを提案してあげましょう。

「解決策」とは、専門家に相談すれば解決の糸口が見えるような場合のこと。このとき「○○に相談してみれば?」だけではなく、一緒に調べたりする姿勢が大切です。

考え方についてはアドバイスしない

「細かく考えすぎだよ」「それはこう考えてみたら?」といった言葉はNG。彼の考え方に対してあれこれ言及することはやめましょう。価値観の押しつけになり、彼を不快にさせてしまう恐れがあります。あなたは彼と同じ環境で同じ仕事をしているわけではないことを忘れないようにしましょう。

愚痴を聞きたくないときの対処法

そうは言っても、毎回愚痴を聞いていたらこちらも疲れてしまいますよね。彼氏の仕事の愚痴を聞きたくないときは、どのような態度を示せば相手は話すのをやめてくれるのでしょうか。

愚痴を言うときは、思考が「近視眼的」になっています。つまり、目先のツラさしか考えられないという状態。したがって、その目先にとらわれている思考を少し遠くに向けてあげればよいのです。まったく愚痴を言わせないということではなく、ある程度吐き出したところを見計らって、別の思考に頭を切り替えてもらいましょう。その際のポイントは2つあります。

1.未来に向けて楽しくなる話を振る

まったく別の話を振るのではなく「楽しい未来の話」に限定しましょう。愚痴とは、過去と今の感情にがんじがらめになっている状態。これを未来思考にしてあげると愚痴が止まるだけでなく、ポジティブな思考につながります。

2.お金を使う楽しみを想像させる

仕事というのはお金を得るための手段。そこで「楽しくお金を使う未来」を意識させてあげましょう。趣味がある人の場合は「そんなに毎日がんばっているのだから、今度お給料が入ったら○○を新しく買っちゃえば?」というように、彼をわくわくさせてあげるのがコツです。

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