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一口目は甘い。でも苦さだけを残していく、ザッハトルテ男子 #スイーツ男子

トイアンナ

「ねえ今夜あいてる?」

女の子の扱いに長けている人は、仕事もできて優秀なことが多い。どこか遊んでいそうな雰囲気すらも最高に色っぽく感じる。そんな「本命には向いていない、けれど惹かれてしまう相手」っていますよね。色気がたっぷりあって、優秀で、けれどどう考えても「本命男子」には向いていないタイプ。

甘い言葉をたっぷり囁いてくれるけれど、「付き合おう」の決定的な一言はなくて、余韻は驚くほどあっさり。外側はこってり甘いけど、中身はしびれるほどのビター。そういう男性を、スイーツになぞらえてザッハトルテ男子と呼ぼうじゃありませんか。

「付き合うからには、誰とであっても真剣であれ」

そんなことは言いません。むしろこういう男性とはさっさと関係を持って、付き合わずに済ませられればよい。仕事で疲れた夜、元彼が別の女を選んだ日、女友だちに罵倒されたストレス。そんな言い訳を味方にして、ザッハトルテを気兼ねなくつまめばいいのです。

でも気をつけて。ザッハトルテ男子を攻略したいなら、あくまでつまむ程度で、大事なのは深入りしないこと。

「好きだよ」、「一緒にいると落ち着く」

そんな甘い外側に騙されちゃいけません。彼はつらいときのあなたを優しく受け止めてくれるチョコレートのコーティングはありますが、最後まで責任は持てません。甘い言葉はくれるのに「付き合ってください」が言えない男へ期待したってムダです。

彼と一度甘いデートができたら、それでよしといたしましょう。ズルズルLINEは続けないで。そしてもちろん、本命彼氏ができたらもう会わないように。あなたが甘えたいときだけ彼を都合よく使っているように、彼もまたあなたを利用しているのです。ザッハトルテ男子とは、都合のよい恋愛気分を楽しめる関係性が一番幸せなのですから。

そう頭の中でわかっていても、唇から触れて、体の中まで甘く苦く染められていく私の体。そんな漆黒の関係は今日で最後。

(文:トイアンナ、イラスト:寺澤ゆりえ、構成:マイナビウーマン編集部)

※この記事は2018年07月12日に公開されたものです

トイアンナ (コラムニスト)

慶應義塾大卒。P&Gジャパン、LVMHグループで合わせて約4年間マーケティングを担当。その後は独立し、主にキャリアや恋愛に関するライターや、マーケターとして活動。著書に『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』や『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』などがある。

●ブログ「トイアンナのぐだぐだ」
http://toianna.hatenablog.com/

●Twitter
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●公式サイト
https://renaijuku.co.jp/

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