断捨離して後悔した物や瞬間は? 必要なものを捨てないためのコツ
「断捨離するぞ!」と意気込んで物を捨てた結果、「捨てなきゃよかった」と後悔する人もいるのでは? 約400人の女性へ行ったアンケート調査を基に、断捨離して後悔した人の割合や、捨てて後悔した物の種類、捨てるかどうか迷った場合の判断基準を紹介します。
余計な物を捨てて身軽に暮らす片付け術として人気の「断捨離」。でも、「捨てるんじゃなかった……」と後悔したことがある女性も多いようです。
一体どうすれば、気持ちよく断捨離できるのでしょうか。今回は、女性のアンケートから、「断捨離で失敗しないコツ」を探っていきましょう。
「断捨離」で後悔する人は意外と多い?
いらないと思って捨てたものの、後悔するのはよくあることなのでしょうか。女性のみなさんに、断捨離で後悔したことがあるか聞いてみました。
Q.「断捨離」をして、後悔したことはありますか?
ある(16.8%)
ない(83.2%)
※有効回答数399件
アンケートの結果、約5人に1人が断捨離で後悔した経験があることがわかりました。「意外と少ない」とも思えますが、部屋も気持ちもスッキリさせるために行った断捨離で、後悔するのは切ないですよね。
では、どうして後悔してしまったのでしょう。次のトピックスを見ていきましょう。
「断捨離」で捨てて後悔した物は?
「後悔したことがある」と答えた人に、捨てて後悔した物と、その理由を聞いてみました。
(1)後から必要になった物
・「いらないと思って洋服を大量に捨てたら、数日後にやっぱりまだ着たかったと後悔した」(26歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「捨てた書類が後から必要になった」(26歳/商社・卸/事務系専門職)
(2)思い出の品
・「カバンや服など、着古したけど、思い入れがあった物」(33歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「元彼との思い出の品。やっぱりまだ手元に置いておきたかった」(23歳/食品・飲料/技術職)
(3)二度と手に入らないレアな物
・「本を売ったが後々読みたくなった。しかし、絶版している本だったので、二度と手に入らなくなってしまった」(31歳/建築・土木/事務系専門職)
・「テスト。満点だったからとっておけばよかった」(25歳/医療・福祉/販売職・サービス系)
思い入れのあるアイテムや大切な人にもらった物、絶版になってしまった本など、二度と手に入らない物を捨ててしまうと、後悔するケースが多いようです。
また、「洋服を捨てたけどメルカリに出せばよかった」(33歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)という声も。断捨離自体に後悔したというより、断捨離の仕方に後悔したという意見ですね。
あなたが断捨離が得意な人かどうかを診断します。
断捨離で後悔する前に知っておきたいこと
部屋をスッキリさせてくれる断捨離。部屋が片付くと爽快な気持ちになるだけではなく、物への執着もおさえることができるでしょう。
しかし、勢いで断捨離をしてしまうと後に後悔してしまうことも。ここでは、幸せなる断捨離や不幸になる断捨離について紹介します。
(1)幸せになる断捨離をすること
幸せになる断捨離の一例には以下があります。
・物が少ないので掃除が楽になった
・片付ける手間がなくなり時間に余裕ができた
・快適な生活空間の維持のため、衝動買いをしなくなった
・運気の流れが良くなったように思う
・居住空間がスッキリしたのでストレスが軽減された
このように断捨離すると物が少なくなるため、空間が広がり気持ちに余裕が生まれるでしょう。すると、掃除が楽になったり片付ける手間が軽減したりと、気持ちや時間の面で幸福度が増します。
また、部屋の空気が流れるため運気も良くなるかもしれません。断捨離をすることで部屋がスッキリしてリラックスもできるので、幸せを感じやすくなるといえるでしょう。
(2)不幸になる断捨離はしないこと
断捨離することで必ずしも幸せになるとは限りません。やり方を間違えてしまうと不幸に直結してしまうのも事実です。断捨離で後悔する前に、不幸になる断捨離をおさえておきましょう。
・捨てるものを見極めず断捨離してしまう
・断捨離を無理に進めてしまう
・間違った断捨離で人間関係を悪化させてしまう
・無闇に断捨離してしまい価値観を失ってしまう
上記のように断捨離のやり方を間違えると不幸になる場合もあります。
例えば、捨てる物を見極めないでいると、後々捨てなければよかったと後悔する可能性もあるでしょう。さらに断捨離を無理に進めると、途中で断念してしまい、かえってストレスが溜まる環境になってしまうことも。
断捨離は自分の気持ちや周りの状況を考えながら進めていくことが大切です。
断捨離が後悔に変わる場面は?
断捨離は不用になった物を整理することで、気持ちが落ち着き部屋も整うというメリットがあります。
しかし、断捨離をしたことで思わぬ後悔につながってしまうケースも。ここでは、そんな断捨離を後悔するシーンについて紹介していきます。
(1)捨てた後に必要になった
断捨離でよくある事例に、処分した物が後々必要になることがあります。
断捨離時はあまり深く考えず、捨てた後に必要となるケースです。結果的に再購入することになり断捨離の意味がなくなってしまうことも。
断捨離をする際は、先々まで考えて処分すると良いでしょう。
(2)捨てた後に大事なものだと気付いた
捨てたものが実は大事な物であったと気が付くこともあるでしょう。
例えば、大切な写真であったり直筆の手紙であったりが入っている封筒を、中身を確認せず捨てた場合など。封筒やケースなど中身が見えづらいものを処分する際には、きちんと中に何が入っているかチェックするようにしましょう。
(3)思い出を振り返りたくなった
以前もらったプレゼントや手紙など、過去の思い出を振り返りたくなったときの断捨離も要注意です。
断捨離時に勢いで処分してしまった思い出の物を、後になって捨てなければよかったと後悔するケースもあります。過去を振り返りたくなり、やはり捨てなければよかったと思った時はすでにどうにもなりません。断捨離の際は、処分する物に注意しながら行いましょう。
(4)売ればお金になると知った
断捨離を急いでしまい、高価な物まで処分してしまったケースです。
断捨離時はただの不用品として扱っていたけれど、実は入手困難でプレミアがついている物になっていることも往々にしてあります。今や物の売買は簡単にできるようになりました。処分する前に相場等を確認してみると良いでしょう。
後悔しない「断捨離」のやり方とは?
断捨離を後悔しないために、手放すと二度と手に入らない物は、捨てるかどうかを慎重に見極める必要がありそう。ただ、あまり慎重になりすぎると、部屋が一向に片付かないのもまた事実です。
そこで、「断捨離で後悔したことはない」と答えた人に、服や物を捨てるべきか迷ったときの判断基準を教えてもらいました。
(1)使用頻度で判断する
・「1年以上使っていないかどうか。使っていない場合はたぶんその後も使わない」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「1年使わなかった物、着なかった服はいらない。ただし、ほかで代用できない物については、本当にいらないかよく考えてから決断する」(33歳/建設・土木/技術職)
(2)ときめきを感じるかどうかで選別
・「ときめくかどうか。残したとしても、本当に着るのか。ほかの服と組み合わせて合う服があるか」(29歳/金融・証券/事務系専門職)
・「過去や未来の自分ではなく、今の自分がその物に対しときめくかで判断する」(29歳/医療・福祉/専門職)
(3)2段階で判断
・「いる・いらないを一度判断して、1カ月後にまたいらないと判断したら捨てる」(28歳/自動車関連/事務系専門職)
・「フリマアプリに出して、出品中にいるかいらないか判断する」(30歳/情報・IT/営業職)
「1年のうちに一度でも使ったかどうか」という基準は、明確でわかりやすいですね。
また、「ときめきを感じられるか」も、迷ったときの判断材料になりそうです。2段階で判断するのもいい方法で、うっかり必要な物を捨ててしまうことを防げるのではないでしょうか。
断捨離にはどんな選択肢がある?
断捨離後にはメリットがある一方で、一度処分してしまった物が後々必要になったり、分別や大きい物などの処分に手間がかかったりという面も。整理整頓するなら、自分たちだけの力で行う断捨離以外にも選択肢があります。
(1)トランクルームを使って断捨離する
トランクルームとは、荷物を預けることができる小さな倉庫や保管施設のことです。
トランクルームであれば、以下のように断捨離のデメリットを補うことが可能です。
必要になった時に取り出せる
断捨離は、処分した後に実は必要な物であったと気付くケースがよくあります。
トランクルームであれば、今は使わないけれど後々必要になるかもしれない物を一旦預けることが可能です。誤って処分してしまうことを防げる上、必要になったらすぐに取り出せます。
不要品以外も預けられる
季節ものや趣味の物など家に置いておくと邪魔になる物は、必要になるまでトランクルームに預けると便利です。家のスペースもスッキリするので、断捨離以外の方法としてぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
(2)不用品回収業者を利用して断捨離する
断捨離作業が大変な時は、不用品回収業者に相談する方法もあります。それぞれのメリットを見ていきましょう。
すぐに処分ができる
不用品回収業者であれば、連絡ひとつですぐに回収してくれます。また、スタッフの方が作業するため、不用品をあらかじめ指示しておくだけで、短時間で断捨離が完了するでしょう。
大きい荷物でも処分可能
要らなくなった大きな家具や家電でも、不用品回収業者は対応してくれます。運び出しが困難な大きな物でも、不用品回収業者のスタッフが回収から運搬、処分まで行うため、依頼者は手間をかけずに処分が可能です。
お金に変わる可能性もある
新品や使用頻度が少ない物は、不用品回収業者で買い取りを行なってくれるケースもあります。処分するにはもったいない物は、お金に変わることもあるため、無駄なく断捨離ができるでしょう。
断捨離で後悔しないためにはマイルールをつくって!
「断捨離をするぞ!」と意気込みすぎてしまうと、あれもこれもと捨ててしまい、後々後悔することになりがち。そうならないためには、はじめる前に「1年使っていなければ捨てる」「ときめきを感じられない物は捨てる」など、マイルールを決めておくことが不可欠です。
1回で決断できなければ、「1カ月後にもう一度判断する」「1シーズン後に判断する」というルール設定をするのもいいでしょう。これなら納得できるという、自分なりの基準をまずは決めてみてください。
(橘夢人)
※画像はイメージです
※マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年3月19日~3月20日
調査人数:399人(22~34歳の未婚女性)
※この記事は2018年06月12日に公開されたものです