
【妊娠出産のウソ&ホント】妊娠中にヒール靴をはいちゃダメってホント?
将来妊娠したい、したくないに関わらず、妊娠・出産は未知の世界。出産未経験の女性たちが感じている妊娠・出産にまつわる素朴なギモンについて、産婦人科専門医の尾西芳子先生がわかりやすく教えてくれます。ウソかホントかわからない情報に惑わされずに、正しい知識を身につけましょう!
妊娠中は、おなかの赤ちゃんのためにも、なるべく負担のかからないファッションを心がける人は多いですよね。「ヒール靴は安定しないから危険」とよく聞きますが、常にヒール靴をはいている人にしてみれば、「ヒール靴のほうが慣れているから逆に安定する」と思ってしまうのも事実。では、実際のところはどうなのでしょうか? 今回は、そんなヒール靴にまつわるウソ&ホントに迫りました!
本日の「ソボクな疑問」
Q.妊娠中にヒール靴をはいちゃダメってホント?
<読者の声>
・安定しないので、フラットシューズのほうがいいと思う。(27歳/建設・土木/秘書・アシスタント職)
・こけたりしたら危ないと思うが、おなかがせり出して姿勢がうしろ向きになりがちなので、ローヒールをはくと姿勢が正せるからよいと聞いたことがある。(28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・わたしは毎日ヒールだから妊婦でもはきたいなとも思いますが、こけたりすると危ないのでやっぱダメなのかなって思っています。(29歳/医薬品・化粧品/秘書・アシスタント職)
・転んだりするリスクがあるので、できるだけはかないほうがいいと思います。(32歳/その他/事務系専門職)
尾西先生のアンサーは!?
答えは……
「う~ん」です!
ヒール靴をはいていること自体が、おなかの赤ちゃんに影響するというわけではありません。ただ、妊婦で転ぶ人はけっこう多いので、体重のバランスを取りにくいヒール靴はやめたほうがベターです。
しかし常にヒール靴をはいている人は、妊娠したからといって急にフラットシューズに変えると、筋肉が慣れていないせいで足がつりやすくなることも。そういう人は、3cmくらいのローヒールで、かつ太さがあるものや、ウエッジソールのように足底全体にソールが入っているものを選ぶのがいいと思います。
なぜ妊婦になると転びやすいかというと、ひとつは、おなかが大きくなってくると足もとが見えなくなるから。また、足がむくんでしまうことも影響します。むくむと足をあげにくいので、どうしてもつまずきやすくなるんです。
そういった転ぶリスクを考えると、ヒール靴をやめるのは、おなかが大きくなりはじめる15週くらいを目安にするといいでしょう。とはいえ、自分だけの体ではないという意味では、慣れている人以外は妊娠期間を通じてヒール靴をはくのは避けたほうがいいですね。
読者の声に「ローヒールをはくと姿勢が正せるからよい」とありますが、これはまちがいです。おなかが大きくなってくると、重心は前にいきます。それを正そうとして自然と背中が反ってしまうため、ただでさえ腰や骨盤に負担がかかっている状態に。それなのに、ヒール靴をはくことで重心が余計に前にいくと、腰痛が悪化してしまうことがあります。ですから、姿勢を正すという理由でローヒールをはくのはオススメしません。
妊娠中の安全や腰への負担を考えると、やはりヒール靴よりもフラットシューズを選びたいところ。常にヒール靴派の未婚女性も、1、2足はフラットシューズを持っておいて、慣れておくといいかもしれませんね。
(取材協力:尾西芳子、文:ヨダヒロコ、撮影:masaco)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.19)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※次回の更新は8月6日(土)です。お楽しみに!
※この記事は2016年07月30日に公開されたものです