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【栄養学講座】第8回:卵子の質を高めてくれる!? 「良い脂質」を積極的に摂るべき理由

細川モモ

結婚の予定はないけれど年齢的に出産のリミットも近づいてきている。この先、結婚して子どもがほしいと思ったときに「産めるカラダ」でいるために、今からできることはやっておきたい。そんな働くアラサー女性に向けて、予防医療コンサルタントの細川モモさんによる、産めるカラダを維持するために今から知っておきたい栄養学を全10回でお届けします!

こんにちは!細川モモです。みなさん、脂質というとどんなイメージをお持ちですか? 「ダイエットの敵!」という声が多く寄せられそうですが、第8回である今回は「脂質」が妊娠に果たす役割についてお話ししたいと思います。良い脂質は妊娠力を守ってくれますが、そうでない脂質は逆に不妊症のリスクを高めてしまうことがわかっています。今からでも遅くありません、脂質について学ぶことで自分の妊娠力を守りましょう!

「良い脂質」と「良くない脂質」が妊娠力に与える影響とは?

どのような脂質を食事から取り入れるのかは、体脂肪率だけでなく体内の炎症レベルに影響しています。炎症はそれそのものが老化を促進してしまう因子であり、妊娠にとって脅威となる酸化を促してしまうことから卵子や精子にとっても避けたいものなのです。「良い脂質」は体内の炎症レベルを下げ、精子や卵子の質を高めてくれます。一方、「良くない脂質」は摂るほどに排卵関係の不妊リスクを高めてしまいます。そして、非常に残念なことに、実に多くの食材に女性の不妊リスクを高めてしまう脂質が使われているのです。だからこそ女性は食べものを賢く選択せねばなりません。

ひと口に脂質といっても、食事に含まれている脂質にはさまざまな種類があります。大きくわけるとバターやラード、ショートニングのように「常温で固まる脂(油)」と、オリーブオイルや植物油のように「常温で液体になる油」があります。さらに、魚由来、大豆由来、植物由来と分類されていくわけですが、難しい話は割愛して、大切なことは良い脂質の代表格は魚由来の「オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)」であり、良くない脂質の代表格は自然界には存在しないタイプの「トランス型脂肪酸」であるということ。この2つを押さえておくことが大切です。

これまでの連載では、各栄養素をしっかり摂ることの必要性を強くお伝えしてきましたが、良くない脂質においては摂らないことを強くおすすめせねばなりません。なぜなら人工的に作られた脂質であるトランス型脂肪酸は体内の炎症レベルを高めることで排卵障害を誘発し、妊娠しにくくなるだけでなく、受精と胚の成長の妨げになり、ことごとく妊娠の成立を邪魔してしまうからです。また、炭水化物の章で説明しましたが、血糖値が下がりにくくなることで妊娠の成功率は著しく低下をしてしまいます。その原因となる「インスリン抵抗性」のリスクをもトランス型脂肪酸は高めてしまうのです。

トランス型脂肪酸は主にマーガリンに含まれているほか、クッキードーナツパンなどに使われるショートニング外食の揚げ物ファーストフードにも含まれています。意外なところではコーヒーのポーションミルクなども該当します。深刻な健康被害が報告されていることから、諸外国では法規制が相次いでいます。トランス型脂肪酸を1日4g摂ってしまうと影響が生じることがわかっています。

細川モモ

予防医療コンサルタント。両親のガン闘病をきっかけに予防医療を普及させるべく、米国で栄養学を学ぶ。医療と食の専門家による予防医療プロジェクト「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を日本とNYに発足。2011〜2015 ミス・ユニバース・ジャパン ビューティーキャンプ講師を努める傍ら、卵巣年齢共同研究PJ、妊婦栄養研究PJといった共同研究を進める。働く女子1,400名が参加した「まるのうち保健室」を三菱地所とともに立ち上げ、日本初となる「働き女子1,000名白書」を発表。近著に、働く女性のプチ不調、お悩み別レシピ本『細川モモの美人食堂』などがある。また、4月7日(木)に、新刊『美人の食卓は1日2000kcal—人生をキラキラさせる“足し算”ダイエット 』が発売された。



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