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アスタキサンチンの効果とは? 「体のサビつき」の原因と対策

美肌を保つことや肌の老化を意識して、普段からアンチエイジングに励んでいる女性も多いのではないでしょうか。老化は、紫外線やストレスによって発生する活性酸素で体が酸化して「サビつく」ことが原因と言われています。愛知学院大学心身科学部の大澤俊彦教授に体のサビつきと、体のサビつきを防ぐためにとったほうがよい成分について聞きました。

「老化」って何?

――「老化」=「体のサビつき」とはどういうことでしょうか?

大澤教授 老化には2つの考え方があります。1つは「プログラム説」と言って、老化は人間にプログラムされていて正常細胞は分裂すると死んでいくという説です。2つ目は「フリーラジカル説」で、紫外線や激しい運動によって発生する活性酸素によって遺伝子が傷つくという考え方です。活性酸素が発生して体が酸化する(サビる)ことで老化が引き起こされるというわけです。そういう意味で「アンチエイジング」とは、体の抗酸化力を高めることと言えます。

30、40、50代と年をとるごとに体の中に備わっている抗酸化力が下がるんですが、20代だからと言って抗酸化力が高いというわけではないんです。特に女性の場合は、社会の中で重要なポストを占める割合が増えており、そのプレッシャーによりストレスを抱えやすい人が増えています。仕事もプライベートもと精力的にやろうとすればするほど、多くのストレスを抱え、体にさまざまな悪影響が現れることもあります。

体のサビつき度チェック

――チェックシートで体のサビつきをチェックしましょう。半分以上当てはまればサビつき対策が必要です!

睡眠時間は1日6時間未満

週末は家で過ごすことが多い

野菜をあまり食べない

外食する機会が多い

普段から運動していない

くもりの日は紫外線対策していない

パソコンやスマートフォンが手放せない

タバコを吸う

イライラやストレス解消法をもっていない

ここ2、3年で体重が5㎏以上増えた

サビつき対策

――次に、大澤教授にサビつかないための生活習慣、対策について伺いました。

大澤教授 1日30分程度の適度な運動はサビつき対策としては効果的です。女性に人気のヨガはゆっくりとした動きで活性酸素を抑える働きがあるので、オススメです。睡眠時間も6時間以上はとるようにしましょう。平日睡眠不足で休日に寝だめをする人がいますが、寝だめはよくありません。また、野菜や果物などの抗酸化食品を積極的にとるようにしましょう。野菜は1日350グラム、果物は200グラムが目安になります。

活性酸素を除去するために、抗酸化力を高めることが大事なのですが、紫外線によって発生する一重項酸素という活性酸素については体内で完全には無毒化することができないので、外から抗酸化成分をとる必要が出てきます。

ビタミンCやβ-カロテンなど数ある抗酸化成分の中でも、一重項酸素を抑える力が強いのがアスタキサンチンです。その抗酸化力はビタミンCの6000倍、β-カロテンの4.9倍と言われています。

アスタキサンチンは、エビやカニなどの甲殻類やサケや鯛の皮などの魚類に含まれる赤橙色の色素で、摂取量の目安は1日に12ミリグラムですが、例えばサケからとろうとすると切り身を毎日6~7枚食べなくてはいけないことになるので、サプリで補うのが現実的だと思います。

まとめ

大澤教授によると「体のサビつきは肌といった外見の問題だけではなく、認知症や生活習慣病につながるリスクもある」ということです。「まだ若いから大丈夫」という油断は禁物。適度な運動と十分な睡眠、野菜と果物、抗酸化力が高い成分を積極的にとって、普段から酸化に負けない体を作るライフスタイルを心がけたいですね。

(取材協力:大澤俊彦、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.09)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年06月18日に公開されたものです

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