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美肌のカギは「血管力」! 皮膚科医に聞く「春荒れ肌」の原因と対策

友利新

春荒れ肌を防ぐポイント

血管力を高める

血管力を高めるために普段の生活のなかでどのようなことをしたらいいのでしょうか。簡単に取り入れやすい方法を教えてもらいました。

(1)炭酸コスメや温冷パックのスキンケア

血管に作用し、血管力を高めてくれる炭酸ガス入りのスキンケア剤がオススメです。市販の入浴剤や泡の洗顔料などを使うのもいいです。また、ホットタオルと冷蔵庫で冷やしたタオルを1分ずつ交互に顔に載せる“温冷パック”も血行がよくなります。

(2)ゆっくりと深呼吸する

深呼吸は血流をよくする効果があります。ストレスや緊張を感じたら、ゆっくりと深呼吸をしましょう。息を吸うより、吐くことを意識するのがポイント。1回30秒を目安に、1日1回深呼吸をしてみてください。リラックス効果の高い、瞑想やヨガもオススメです。

(3)下半身を鍛える

運動することは、筋肉を使うので血管力アップにつながります。特別な運動ではなく、こまめに歩くだけでもOKです。エスカレーターではなく階段を使う、通勤で1駅歩いてみる、1時間に1度はデスクを立って歩くなど、日ごろからこまめに歩いて下半身を鍛えるようにしましょう。

(4)ぬるめのお湯に浸かる

入浴は、血管力アップはもちろんストレス発散にも効果的です。熱いお湯は交感神経を活発にしてしまい、逆効果なので、38~40度くらいのぬるめのお湯に浸かりましょう。お風呂上がりは身体が温まっている状態なので、マッサージをしてみるのも効果的です。

(5)血流をよくする食べ物

体を温めてくれる食べ物がオススメです。生姜やにんにく、また最近注目されている、コーヒーなどに含まれているクロロゲン酸を積極的に摂取しましょう。そして水分をしっかりとることが大事です。水は飲んだ分だけ外に排出されるので、デトックス効果も得られます。

紫外線対策

(1)日焼け止めは毎日つけるが鉄則!

基本的に日焼け止めは365日つけましょう。曇りの日や室内でも紫外線は降り注いでいます。日常使いならSPF30以上、PA++であれば問題ありません。レジャーに行くのか、内勤なのか、はたまた外回りの営業なのか、自分のライフスタイルと照らし合わせて日焼け止めを選んでみてください。

(2)日焼け止めの選び方

日焼けをして赤くなるタイプの人はSPFが高いもの、黒くなるタイプの人はPAを重視して選びましょう。ポイントは、たっぷり厚く、しっかりと塗ること。2~3時間おきに塗りなおすことが理想ですが、難しい場合はパウダーファンデーションを重ねづけするだけでも大丈夫です。

紫外線は10~14時が一番多いため、日焼け止めの塗り直しはランチの後ではなく、前に行うのがよいでしょう。肌が荒れているときも日焼け止めは必須です。日焼け止めだけではなく、日傘や帽子、サングラスの活用や、なるべく日陰を歩くなどの二重、三重の対策が効果的です。

まとめ

体の内面がボロボロなのに、表面だけ一生懸命スキンケアをしても意味はありません。逆に内面が健康でも、表面からのスキンケアをなおざりにしていては美肌を保つことはできません。内面と表面、同時進行でケアを行うことが大事です。まずは血管力を鍛えて、紫外線対策も忘れずに。春もキレイなお肌で乗り越えましょう!

(取材協力:友利新、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年04月27日に公開されたものです

友利新

沖縄県宮古島出身。 東京女子医科大学卒業。
同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。
現在、都内のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。
2004 年第36 回準ミス日本という経歴をもつ、美貌の新進医師。
美と健康に関する著書も多数。

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