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肩こりや肥満の原因に!? 歯科医に聞く、「理想の歯並び・噛み合わせの条件」とは?

東海林貴大

歯並びの悪さが気になって、人前で歯を見せて笑いたくないという女性は少なくないはず。でも実は、歯並びや噛み合わせの悪さは、見た目の問題だけでなく、体にも悪い影響を与えているそうです。そこで今回は、歯並び・噛み合わせに関するあれこれを、歯科医師・日本矯正歯科学会専門医で渋谷矯正歯科総院長の東海林貴大先生に教えてもらいました。

<歯並び・噛み合わせの基礎知識>

■歯並び・噛み合わせが悪くなる原因は?

歯並び・噛み合わせが悪くなる原因のひとつは、歯の大きさとあごの大きさの不調和によるもの。現代人は、十分に栄養を摂取できるようになったことから歯が大きくなり、昔ほど噛まなくてよくなったことからあごが小さくなってしまったと言われています。それにより、デコボコの歯並びの人が多くなってきているのです。

遺伝もまた、大きな原因のひとつ。骨格的な問題なので、あごが出ている人は、子どももあごが出やすくなりますし、出っ歯の人は子どもも出っ歯になりやすいです。

生活習慣の中で原因をあげるとするなら、歯ぎしり。歯ぎしりは、ものを噛むときよりも何倍も力がかかっているので、歯とあごに負担をかけてしまいます。歯が削れることによって噛み合わせが悪くなりますし、顎関節症にもなりやすくなります。また、歯を食いしばる癖がある人も、歯ぎしりと同様に注意が必要。無意識でやっていることもあるので、気をつけたいところです。

さらに、間接的にはなりますが、歯が削れたりなくなったりする虫歯、歯を支える力がなくなる歯周病も、歯並び・噛み合わせを悪化させてしまいます。

■歯並び・噛み合わせの悪さが原因で起こる不調は?

歯並び・噛み合わせは見た目の美しさだけでなく、体にさまざまな不調を引き起こします。たとえば、胃の不調。歯並び・噛み合わせが悪いと、うまく咀嚼ができなくなるので、胃腸へ負担をかけてしまいます。また、しっかり噛まないということは、満腹中枢を刺激しないため、肥満の原因に。それに、咀嚼が減ると、脳が活性化しなくなるため、記憶力が悪くなるとも言われています。さらに、歯並び・噛み合わせが悪いと、全身のバランスが崩れるため、肩こりや頭痛を引き起こします。このように、歯並び・噛み合わせは、体にさまざまな影響をもたらすのです。

【次ページ】チェックしてみて! 理想の歯並び・噛み合わせの条件

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