お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

肩こりや肥満の原因に!? 歯科医に聞く、「理想の歯並び・噛み合わせの条件」とは?

東海林貴大

<歯並び・噛み合わせのセルフチェック方法>

歯並び・噛み合わせの悪さは体にも影響が出るということがわかりましたが、それらの良し悪しは何で判断したらいいのでしょうか? そこで東海林先生に、理想の歯並び・噛み合わせの条件を教えてもらいました。鏡で自分の歯をチェックしながら比べてみましょう!

■理想の歯並び・噛み合わせの条件

(1)上下の前歯の真ん中の線がそろっている。
(2)噛んだときに、上の前歯が下の前歯の上に重なる。その重なっている部分は2~3mm。
(3)上の前歯が下の前歯よりも前に出ており、その間隔は2~3mm。
(4)上下の歯列の位置は、上の歯列が下の歯列よりもわずかに外側に位置している。
(5)上下の臼歯の山と谷が互い違いに噛み合っている。
(6)歯列が左右対称である。
(7)歯列がデコボコせずに、キレイなアーチ状(U字型)の曲線を描いている。

■“E-ライン”で理想の横顔をチェック!

E-ラインはエステティックラインと呼ばれており、横顔になったときの鼻先とあご先を結んだラインのこと。特に矯正歯科や美容整形で重要視されるもので、くちびるの位置がE-ライン上、あるいはやや内側にあるのが一般的に理想の横顔と言われています。逆にE-ラインより外側にくちびるがあると、口が閉じにくくなり、口呼吸が多くなります。口呼吸は、口の乾燥や口臭、感染症の原因にもなるので、なるべくしないように気をつけたほうがいいでしょう。

■歯列矯正ってどんなことをする? 歯並び・噛み合わせを直すには

基本的に歯並び・噛み合わせは自分で直せないので、歯列矯正をする必要があります。歯列矯正の治療期間は、個人差はありますが1~2年くらい。月に1回、歯の動きに応じて矯正ワイヤーの調整を行う、という流れになります。現在は歯列矯正も進歩しており、歯の裏側から矯正することや、矯正器具ではなくマウスピースだけで矯正することも可能になってきています。治療が完了しても、歯並び・噛み合わせは元に戻ってしまいやすいので、就寝時はマウスピースなどを使ってキレイな歯を維持するようにしてもらいます。

<最後に>

もしかすると、肩こりや頭痛、胃の不調などは、歯並び・噛み合わせの悪さが原因ということもあるかもしれません。みなさんも健康のために、美しくあるために、自分の歯並び・噛み合わせをこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。

(取材協力:東海林貴大、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.19)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年03月28日に公開されたものです

東海林貴大

神奈川県川崎市出身。
北海道医療大学歯学部を卒業後、同大学歯学部歯科矯正科に入局。
その後、札幌医科大学口腔外科を経て、2007年3月に青山通り矯正歯科を開業。
2013年10月、渋谷に移転し、渋谷矯正歯科へと改名。
2016年3月に横浜駅前歯科・矯正歯科を開業。
歯科医師、日本矯正歯科学会専門医、日本成人矯正歯科学会認定医、
アライン・テクノロジー社認定医インビザラインドクター。

この著者の記事一覧 

SHARE