お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

耳鼻咽喉科専門医が教える! 「花粉症」予防に効果的な食習慣とは?

山本櫻子/ナナネール!

大河原大次

テレビや雑誌で取り沙汰される、花粉に効く食材。流行っては消え、また流行っては消えという印象はありますが、毎年この時期になると調べずにはいられませんよね。そもそも、花粉症と食につながりはあるのでしょうか。みなさんの考えについて、調査しました! また、本当に効果的な食習慣を、日本橋大河原クリニックの大河原大次先生に教えてもらいました。

Q.花粉症予防で食事面で気をつけていることはある?

意外にも「ない」と答えた人が「ある」と答えた人を大きく上回る結果になりました。では、気をつけている人はどんなことに気をつけていて、気をつけていない人はなぜ気をつけていないのかを聞いてみました。

気を付けている

・「ヨーグルトを毎日食べる」(28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「肉類を控え目にする」(32歳/自動車関連/技術職)
・「睡眠と精神状態を平衡に保つこと」(31歳/金融・証券/事務系専門職)

食材では、ヨーグルトなどで乳酸菌を積極的に摂っている、という意見が多くありました。「肉類を控える」という回答もちらほら。続いて「食事面では特に気を付けていない」派の意見を見ていきましょう。

気を付けていない

・「自由に食べたいから」(24歳/医療・福祉/専門職)
・「何が効くかわからないから」(33歳/医療・福祉/専門職)
・「あまり効果を感じられないから」(28歳/金融・証券/事務系専門職)

食事は何が効くのかわからない、という回答が多数でした。「効果を感じなかったので」と、いろいろ試した結果あきらめたという意見も。食事で対策してないとなると、それ以外の対策は何かしているのでしょうか?

食事面以外で気をつけていること

・「洗濯物や布団などを外に干さないようにしています」(32歳/ソフトウェア/事務系専門職)
・「花粉を落とすようにコートを外で払う」(28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「手洗いとうがい」(32歳/金融・証券/事務系専門職)
・「もこもこした服は着ない」(26歳/医療・福祉/専門職)

花粉に触れない、家に持ちこまない、という意見が目立ちました。ほかに「十分睡眠をとる」「運動をする」といった身体自体を強化する、というものも! みなさん、独自の方法によって花粉症と向き合っていますが、その正解とは何なのでしょうか?

花粉症予防に効果的な食習慣って?

花粉症予防に効果的な食習慣を、日本橋大河原クリニックの大河原大次先生に教えてもらいました。

 

 

 

花粉症予防に食習慣って関係あるの?

大河原先生「花粉症は環境因子による影響が強いと考えられるので、たとえば小さいころから添加物を多く使った食事を摂っていたら、発症要因のひとつになりえます。食物アレルギーも昔は殆どありませんでしたからね。なるべく無添加のものを食べる、無農薬の野菜を使うといった食生活を心がけることは花粉症を発症する以前の段階では意味があると思います」

花粉症予防に効果的な食品・栄養素

大河原先生「花粉に効くと言われている食品はいろいろありますが、残念ながら立証はされていません。ですが、ヨーグルトは間接的にいい作用をするかもしれません。アレルギーは「抗原抗体反応」と言う、身体に入ってくるものをやっつけるための反応です。ヨーグルトは直接花粉症に働きかけるわけではないですが、腸内細菌の働きを活性化して腸の状態を整えるので花粉症改善にいい効果をもたらすと考えられると思います」

まとめ

花粉症への効果が立証されている食品や栄養素は現段階ではないそう。でも「絶対ないとも言い切れないから、試してみることはムダではない」というご意見をいただきました。そして「ひとついえるなら」と、ヨーグルトは先生も有望とみていらっしゃるご様子。症状がつらい人は、試す価値がありそうですね。

(取材協力:大河原大次、文:山本櫻子/ナナネール!)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2016年2月5日~2月8日
調査人数:130人(22歳~34歳の女性)

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.19)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年03月11日に公開されたものです

山本櫻子/ナナネール!

編集プロダクション「ナナネール!」所属ライター。美容師、メイク部員として10年美容業界にいた経験を活かし、ハサミとブラシをペンに持ち替え執筆中。特にアラサー女性の流行に敏感。ナナネール!ではビューティー、ヘルスケアを中心に雑誌「Can Cam」「Ranzuki」WEB「美的.com」「@cosme」「KADOKAWA 魔法のiらんど」他を担当。会報誌、カタログ、広告、Web動画なども制作している。

この著者の記事一覧 
大河原大次

耳鼻咽喉科 日本橋大河原クリニック院長。1959年、東京都生まれ。帝京大学医学部卒。日本医科大学耳鼻咽喉科入局・助手、伊勢崎市民病院耳鼻咽喉科医長として経験を積み、神尾記念病院副院長を経て日本橋大河原クリニックを開業。患部をモニターに映しながら説明する、丁寧なカウンセリングが特徴的。

この著者の記事一覧 

SHARE