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頭皮ガチガチにご用心! おブス髪やおブス肌の原因にもなる「コリ地肌」って? その解消方法とは?

畑菜穂子

平田雅子

女性の約7割が、頭皮がかたく凝り固まった“コリ地肌”だと感じていることが、トレンド総研が実施した「地肌に関する意識・実態調査」でわかりました。じつはこのコリ地肌は放っておくと、髪の美しさが損なわれたり、肌の調子が悪くなるなど、さまざまな悪影響があるのだとか。解消するにはどうすればいいのでしょうか。女性専門医療を手がける「私のクリニック目白」院長の平田雅子先生に聞きました。

やわらかい地肌をキープするポイント

やわらかい地肌をキープするポイント

頭皮を指で押し、簡単セルフチェック

「頭皮の血流が悪くなることで起こる“コリ地肌”の原因はストレスや冷え、姿勢の悪さなど多岐に渡ります。例えば、仕事中に同じ視点でパソコンを見続けたり、下を向くような姿勢でスマートフォンを長い時間操作していると肩や首、そして頭皮にもコリが生じやすくなります。コリ地肌は“現代病”とも言うべき、多くの人が抱えている問題なのです」(平田先生)

平田先生によると、頭皮を指で押したときに痛いところやボコボコした感触があるときはコリ地肌の可能性が高いのだとか。また、地肌に弾力性を感じないのも、コリ地肌のサインだそうです。

「指を頭皮に押し付けたまま左右や前後に動かした時、スムーズに頭皮が動くかどうかも目安になります。日ごろからときどき、自分の頭をさわり、かたさをチェックしておきましょう」(平田先生)

また、仕事の合間に少しだけ、肩甲骨を動かしたり、首のストレッチ、目の体操をしたりといった細かな積み重ねが地肌をやわらかくすることに役立つそうです。

「これからの季節はエアコンの効いた室内で過ごす機会が増えます。体を冷やすと血行が悪くなり、コリが生じやすくなるので、首にストールを巻くなどの自衛策も欠かせません」(平田先生)

ブラッシングで頭皮をしっかりマッサージ

さらに、こまめなブラッシングで頭皮を刺激するのも効果的だそう。

「毎日髪をとかす際にはきちんとブラッシングするよう、心がけてください。豚毛などしっかりしたブラシを選ぶのがポイントです。ブラシを頭皮にぴったり当て、下から上に流すように髪をとかすとマッサージ代わりにもなります。『前髪は生え際から』『後ろは首の後ろから上に向けて』を意識することも大切です。1日1分程度でも構わないので、毎日行うといいでしょう」(平田先生)

ブラッシングをするタイミングとして、特におすすめなのが“シャンプー前”だという平田先生。地肌を意識したブラッシングで血行を良くしたら、まずはシャンプー剤をつけずに予洗いし、ほこりなどの汚れを落とすことでシャンプーの使用量が少なくてすむそうです。

「予洗いをすると頭皮や髪の毛の汚れの約7割が落ちると言われています。シャンプーの量も少なくてすむため、地肌への負担も減らすことができます。髪を洗うときは地肌に指腹をあて、マッサージするように洗いましょう。最後はしっかり髪を乾かすことも大切です」(平田先生)

そのほか最近では、地肌ケア成分が含まれるなど、さまざまなシャンプーやリンス、トリートメント剤などが登場し、どれを使えばいいのか悩みどころですが、どうやって選んだらいいのでしょうか。

「肌の状態にあわせて、地肌ケア成分が含まれているものを取り入れてみるのも効果的です。ただし、かゆみや乾燥感があったら使用を控えて。地肌ケアの方法がわからない場合は髪や地肌に詳しい専門医や美容院などプロに相談してみるのもおすすめです」(平田先生)

(取材協力:平田雅子、畑菜穂子+ガールズ健康ラボ)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年08月05日に公開されたものです

畑菜穂子

フリーライター。ガールズ健康ラボ所属。テレビ情報誌のアシスタント、編集プロダクション勤務を経てフリーに。研究テーマは80年代の子ども番組「パックンたまご!」とおかっぱ男子。一児の母で子どもの健康やスキンケアにも興味があります。Twitter/@haricona

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平田雅子

『私のクリニック目白』院長。医学博士。皮膚科専門医。女性医療ネットワークの理事。日本医師会産業医。日本大学医学部卒業後、東京医科大学病院勤務を経て、女性のための家庭医・プライマリーケアを理念に女性専門医療(皮膚科、婦人科、美容皮膚科、内科、救急医療)に携わる。“日本中の女性を元気にしたい”という思いのもと、2003年、女性専門外来「私のクリニック目白」開院。

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