【新連載】彼氏いない暦=年齢。そんなわたしが5つも年下の後輩に告白され……
「そんなこと言われたの初めてだから
……うれしいな、すごく」
山野さんは、鼻の頭をすこし赤くした。
きっといろいろ、
傷ついたり傷つけたりがあったのだろう。
わたしはそんな山野くんと、
これから一緒に過ごせたらいいと思った。
今までちゃんと「恋愛の練習」をしてきた彼と。
そしてわたしはその時、大事なことは、
自分でちゃんと言おうと考えた。
「あのね、山野くん。わたし……」
「ダメダメ、待って月山さん!」
その時、山野くんはサッと腕を突き出した。
「百合さん……お付き合いしてください」
山野くんはあらためてそう言うと、
わたしに頭を下げた。
かっこよくて男らしい人だな。
こんなステキな人が、今日からわたしの彼なんだ。
わたしはニッコリ笑って「はい!」と、
元気よく答えた。
(おわり)
本作を以て、Weekly Love Storyは終了となります。
ご愛読ありがとうございました。
※この記事は2015年01月08日に公開されたものです