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【新連載】彼氏いない暦=年齢。そんなわたしが5つも年下の後輩に告白され……

「自然体で大丈夫だと思うよ。
身構えたり、特別に何かしなきゃと思うと、
かえってマズい気がする。でも……」

ここで真保は、やってきたクラゲきゅうりを、
口にした。わたしもつられて食べ始める。

「百合が彼氏いない歴=実年齢なのは、
相手の性格がわかるまで
伏せておいた方がいいのかも」
「あ……そう」
「うん、別に言ったからって、
どうってことないと思うけれど、
でも相手がヘンな幻想を持っていないか、
たしかめてから言った方が安全かなって」

「それは……そうかもね」
わたしは急に、自分に自信がなくなってきた。
その話が出たとたん急に態度が、
冷淡になる山野くんが見えた気がしたからだ。

そして翌週の月曜日。山野くんから
「今週末、映画でも見にいきませんか?」と、
LINEのメッセージが入る。
わたしは「行きましょう」と返信して、
頬が少し熱くなるのを感じていた。

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