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婿入り婚ってアリ!? 当事者の本音と実情

岡村奈奈(フリーランス・ウェディングプランナー)

藤野晶/dcp

婿入り結婚の実態

あまり多くないとはいえ、現実に婿入り結婚をしている夫婦もいます。既婚者にアンケートを行い、「婿入り結婚をした人の割合」とその理由を調べてみました。

婿入り結婚した人の割合

既婚者780人に「あなたの結婚は婿入り婚(婿取り婚)か」を聞きました。

Q.あなたの結婚は婿入り婚(婿取り婚)ですか?

婿入り婚(5.5%)
婿入り婚じゃない(94.5%)
(※2)有効回答数780件

 

「婿入り婚」と答えた人は5.5%でした。1割未満ですので、かなり数は少ないですね。その人たちは、なぜ婿入り婚を選んだのでしょうか?

婿入り婚を選んだ理由

上の質問に「婿入り婚」と答えた人に「どうして婿入り婚を選んだのか」を聞いてみました。(※2)

妻の家の都合

・「私と妹のどちらも結婚して苗字が変わると、今の自分の苗字が終わってしまうから。婿養子ではなく、夫の苗字を私の苗字にした」(女性/26歳/その他/その他)

・「妻が姉妹のみだったため婿入りになりました」(男性/27歳/情報・IT/技術職)

夫の家の都合

・「実の親と仲が悪く、継ぎたいと思わなかったため」(男性/34歳/医療・福祉/専門職)

・「夫の家族が崩壊しているから。お父さん・お母さん・兄弟とも連絡を取らない」(女性/31歳/小売店/秘書・アシスタント職)

配偶者が外国人だった

・「夫が外国人で両親等が日本に不在のため」(女性/27歳/自動車関連/営業職)

・「アメリカに住むので日本の名前は発音がしにくいので」(男性/35歳/その他/その他)

「妻の家の都合」「夫の家の都合」「配偶者が外国人だった」という回答が多くありました。もっとも多かったのは「妻の家の都合」。妻がひとりっ子だったり、男兄弟がいなかったりする場合、女性側の実家の家名を守るために婿入り婚となるケースが多いようですね。「夫の家の都合」はあまり多いケースではありませんが、事情があって男性側が自分の家名を継ぐことに積極的でない場合、婿入り婚を選択することがあるようです。そのほか「配偶者が外国人だった」というケースも。国際結婚やその後海外に移住するような場合、婿入り婚を選択したほうが、都合がいいこともあるのかもしれません。

次ページ:婿入り結婚のメリット・デメリット

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