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イヌやネコをお風呂に入れるときはココに注意!「お湯の温度は30度を目安に」

イヌやネコはたいていの場合、お風呂が嫌いですね。水辺で遊んだり泳いだりするのが好きなワンコでもお風呂となると急に及び腰になったりするとか。でも、「臭くなってきたなあ」なんてときには入れないと仕方がないですね。

では、イヌやネコをお風呂に入れる際には、どんな点に注意すべきでしょうか?

アニコム損害保険株式会社 経営企画部 課長の井上 舞さんにお話を伺いました。井上さんは獣医さんでもあります。

【ネコのゴロゴロに関する話】

イヌの方が皮膚のトラブルが多い!

――家庭でイヌやネコを飼っていると、定期的にお風呂に入れると思うのですが。

井上先生 お風呂に入れるというのは一種のスキンケアです。イヌとネコではスキンケアに対する考え方が違いますが、イヌの方が皮膚トラブルが多いのです。

皮膚のトラブルで動物病院に通うイヌの割合は約25%。つまり4頭に1頭が皮膚のトラブルを起こしています。このデータから見てもイヌの方がより適切なスキンケアが必要です。皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造をしていますが、スキンケアにとって大事なのは一番外側の表皮で、これは約3週間で入れ替わります。

そして、この大事な表皮は、実はヒトの2分の1~3分の1程度の厚さしかありません。イヌは被毛に覆われていますが、その下の皮膚そのものはとてもデリケートなのです。ネコの皮膚も同様にデリケートです。

お湯の温度は30度を目安に!

――イヌやネコをお風呂に入れる際に、お湯の温度はどのくらいが適温でしょうか。

井上先生 「ぬるま湯」という表記が多いですが、30度くらいを目安にするといいでしょう。温度を上げ過ぎると必要な皮脂まで洗い流してしまうので注意しましょう。

――シャンプーはどのようなものを使えばいいでしょうか。

井上先生 イヌやネコ専用のシャンプーが動物病院やペットショップで売っていますので、そちらを購入して使用しましょう。皮膚トラブルがある子の場合は、動物病院で薬用シャンプーを処方してもらうのも良いでしょう。

その際はシャンプーの仕方もきちんと教わるようにしてください。

――人間用のせっけんやシャンプーを使っても大丈夫でしょうか。

井上先生 先ほども申し上げましたが、ヒトより皮膚が薄くデリケートなので、人間用のシャンプー剤はお薦めしません。

イヌは1カ月の一度のお風呂が目安! ネコはそれほど必要なし

――お風呂に入れるタイミングですが、どのくらいの期間に一度という目安はありますか。

井上先生 イヌの場合、健康な子であれば1カ月に1回程度で良いと思います。ネコの場合は自分で毛皮をなめてグルーミングしますので、イヌほど頻繁には必要ありません。

――イヌやネコをお風呂に入れるときに、他に気を付けることはありますか。

井上先生 ヒトとは皮膚の構造が違うので、フケが多いといって洗い過ぎたりすることのないように注意しましょう。必要な皮脂を流してしまうと乾燥し、その結果フケがよけい出ることがあります。

また、うまくお風呂に入れるには、水が嫌いにならないように小さいころによく慣れさせておくことが、楽しくシャンプーできるポイントです。

――ありがとうございました。

イヌやネコにも楽しくお風呂に入ってほしいものですが、なかなかそうはいかず、苦労されている飼い主さんの方が多いことでしょう。嫌がられないよう、うまくお風呂に入れてあげてくださいね。

⇒アニコム損害保険株式会社の公式サイト
http://www.anicom-sompo.co.jp/

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2014年10月30日に公開されたものです

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