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医師に聞く! 長時間乗り物に乗るのが怖い……。吐き気、くらくらを何とかする5つの方法

車に乗る女性■そもそも、乗り物酔いはなぜ起こる?

乗り物の揺れが原因で、気分が悪くなったり、吐いてしまうことを乗り物酔いといいます。人の体には、自動的に姿勢を保つ調節機能がありますが、乗り物に乗って、発進・停止の繰り返しやスピードの変化など慣れない刺激が繰り返されると、この刺激を受け取った耳の奥にある器官(三半規管)が自律神経に異常な信号を送ってしまい、生あくび、生つばや気持ち悪さが発生。さらに、視覚や嗅覚からの不快感やストレスなどの心因的な原因も乗り物酔いに関与しているといわれています。

幼児や高齢者では起こりにくく、小学校に入学した後からあらわれるケースが多いようですが、大人になってからでも体調不良や睡眠不足、ストレスといったさまざまな要因が重なると、乗り物に酔いやすくなります。

■乗り物酔いを予防するためにできる、5つのこと

1:前日はよく眠り、疲れをとる。
2:乗り物に乗るときは、空腹あるいは満腹の状態を避け、胃腸の調子を整える。
3:揺れの少ない場所か進行方向がはっきりと見える座席に座る。
4:遠くの景色を見たり、会話を楽しんでリラックスする。
5:乗り物内の換気をよくして、においがこもらないようにする、または換気のいい場所に座る。

酔いやすい体質の人は、乗り物に乗る30分くらい前に酔い止めの薬を飲むのもひとつの方法。いっぽう子どもの場合は、でんぐり返しやブランコ、水泳などの運動で平衡感覚を養うことも有効です。

■それでも、乗り物に酔ってしまったら……

乗り物を降りて休むのが一番ですが、不可能なときには、横になって衣類を楽にし、腹式呼吸をします。これは自律神経を整える方法です。また、乗り物内の風通しをよくして、新鮮な空気を吸うことも効果的です。

■まとめ

通常、年齢とともに次第に乗り物の揺れにも慣れてくるので、一般的に乗り物酔いは改善していきます。ただし、大人になってから明らかに酔いやすくなった場合は、耳や頭に何らかの病気がある可能性もありますので、一度主治医か耳鼻科の医師にご相談してみることをおすすめします。

(文:36歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年10月14日に公開されたものです

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