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大事なときに限ってイタタ……。痛みの位置で原因もちがう? 頭痛の3タイプ

頭をおさえる女性■慢性頭痛は、痛み方で対処法も異なるって知っていた?

「頭痛もちで……」とおっしゃる方は多いですね。こめかみが痛かったり、後頭部が痛かったり、またチクチク痛む、ズキズキ痛むなど、人によって痛み方はさまざまです。慢性頭痛は原因・症状によってタイプも異なり、大きく分けると次の3つに分類できます。

1:緊張型頭痛
慢性頭痛の中でもっとも頻度が高く、無理な姿勢や過度な緊張・ストレスなどが重なって起こると考えられています。夕方になってくるとだんだん頭全体が締めつけられるように痛む(「ヘルメットをかぶっているよう」と表現されます)というのが典型的な症状です。対処法として、長時間同じ姿勢で仕事をする人は、適宜休憩をとってストレッチをする。また、ストレスを解消して心も体もリラックスするようにしましょう。お風呂で体を温めるのも効果的です。

2:片頭痛
日常生活に支障をきたすほどの痛みとなることもあります。これは血管が拡張することによって生じる痛みです。女性ではホルモンバランスと関係しているともいわれ、月経周期に合わせて痛みが出現することもあります。典型症状としては、脈打つようにズキンズキンと痛み、嘔吐・嘔気を伴うことも。その他、頭痛が出現する前に、眼がチカチカして光をまぶしく感じたり、視野の一部が見えにくくなったり(閃輝暗点)、動くと痛みがひどくなるため仕事や家事ができず、じっとしていたくなるというのも特徴です。

対処法として、頭痛があるときは薄暗い場所で横になって安静にしましょう。緊張型頭痛と異なり、血管を収縮させるようにこめかみを冷やすのが効果的です。また、チョコレートやアルコールなどは片頭痛を誘発しやすいといわれているので、摂りすぎないように注意しましょう。

3:群発頭痛
緊張型頭痛や片頭痛と比べると、頻度はとても低い頭痛ですが、痛み方は非常に激しく、「目の奥がえぐられる」とか「あまりの痛みでじっとしていられない」と表現されます。アルコールやタバコなどが原因の場合もあるので、それらの摂取には注意が必要です。

■まとめ

以上の3つは、基本的に命にかかわるものではありません。ただし、いつからはじまったか時間を特定できるくらい突然はじまる頭痛や、いままでで経験したことのないほど激しい痛みを伴う頭痛は、くも膜下出血など、命にかかわる病気の可能性があります。これまで頭痛のなかった人が初めて激しい頭痛を認めたら、念のために病院を受診して検査を受けましょう。

(文:36歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年10月10日に公開されたものです

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