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慎重派な部下を積極派に変える方法「情報は包み隠さず、すべて伝える」

現状維持をよしとする慎重派な部下が多いと、社内の変革が必要なときに足枷(あしかせ)となり、グループをいい方向へ導くのが困難になることがあります。また部下にキャリアアップをしてほしいと思ったときも同様です。

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慎重派の部下を積極派に変えるにはどうすればよいのでしょうか?

情報は包み隠さず、すべて伝える

慎重派な人は、安全・安心への欲求が他の欲求に比べて高い人と言えます。そのためいい結果を生むためには、時にはリスクを取る必要があると、頭ではわかっていながら、なかなかリスクを選択することができません。不安定な状況に身を置かれることに、人よりもストレスを感じやすい性格なのです。

慎重派な人を積極派に変えていくには、情報を包み隠さず、すべて伝えることが大事です。リスクをとった場合の危険性、リスクをとらなかった場合の危険性、リスクをとった場合の安心材料がどこにあるのかなど、情報を包み隠さず与えることで、安心してもらいやすくなります。

責任の所在を明らかにする

また慎重派な人は、安全・安心への欲求が高いために、責任を回避しようとする傾向もあります。そのため何かにチャレンジさせるときは、万が一のときには上司である自分が責任を負うということを、あらかじめ明らかにしてしまった方が、新しい何かに取り組んでもらいやすくなります。

慎重派な人が安心して動けるように、カバー体勢がどうなっているのかも合わせて説明しましょう。

リスキーシフトを使ってみる

リスキーシフトは、2つの極端な選択を集団で選ばなければならないときに、リーダーシップのある人が過激な発言をすることで、集団が過激な方へ流されてしまい、普段穏やかで節度を持って動く人も過激な発言や主張を行うようになる……ということをあらわす心理学用語です。

特に緊張のともなう選択肢を選ばなければならないときほど、(「自滅覚悟で挑戦するか」、「何もせずに淘汰されていくか」の二択など)、このリスキーシフトが働きやすくなるようです。

これを使うには、集団の意見が統率できるリーダーシップが必要になりますが、どうしても保守的な考えから抜け出せず、誰かに肩を押してもらわないと動けない……というような慎重派部下がいるなら、周囲の力を借りて、こんな方法を使ってみるのもいいかもしれません。

(ただし悪用は厳禁ですが……)。周囲の意見がひとつにまとまっているなら、慎重派の人も新しいステップへと進みやすくなります。

現状維持をよしとする慎重派の部下は、無理に動かそうとすると余計に自分の殻の中へ閉じこもってしまうところも。ぜひ優しい目で見守りながら、前へ進めるよう手助けしていきましょう。

※この記事は2014年06月28日に公開されたものです

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