セックスレスになったカップル、どうやって解決した?「友だちに相談」「会う回数を減らす」
最近、セックスレスカップルが非常に増えていると言われています。お互いが満足なら、それも恋人同士の一つのあり方ですが、別れの原因となることも珍しくはない様子。今回はそんなセックスレスを経験した女性に、どうやって解消したかを語ってもらいました。
友だちが救ってくれた(チカさん/32歳/製造メーカー)
「現在の夫と、結婚前にセックスレスになりました。最初は、お互いに仕事が忙しかったため、疲れていたことが原因だったと思います」
チカさんたちはちょっとしたじゃれ合いはあるものの、エッチはまったくしない状態だったそう。
「こちらがその気になった日は、向こうが疲れて寝てしまって。向こうがその気になって誘ってくれた日は、私がイライラしていて断る……。こんなすれちがいが続き、そのうちどちらもまったく誘わなくなりました」
どうしても自分から「セックスレスを解消したい」と言い出せなかったチカさん。しかし、常に頭からそのことが離れず……。
「ちょっとしたことで彼とケンカになっても、『エッチをしないカップルなんて、うまくいくわけがない』と悩むようになってしまいました。『私は女として必要とされていない』とも。でも、彼とは別れたくない。その板挟みで、悩みすぎて体調を崩したほどです」
そんなチカさんを救ってくれたのが、2人の共通の友人でした。
「その子が私の様子がおかしいと気づいてくれて。私は思い切って、セックスレスで悩んでいることを相談しました。彼女は後日、彼に会って、私がとても悩んでいることを伝えてくれたんです。それがきっかけで、彼と真剣に話し合う機会を持つことができました」
そのころの彼は、本当に仕事が大変だったようです。そして、エッチしないことで、チカさんがそれほど悩んでいたことに気づいていなかったとか。
「私はもう、彼に触れることにも、触れられることにも抵抗があり、実際にエッチが復活するまでは時間がかかってしまいました。でも、彼が私を気遣って、少しずつ触れる機会を作っていってくれたんです。そのうち以前のような気持ちが戻ってきて、自然とまたできるようになりました」
解消のきっかけを作ってくれた友人には、今でも本当に感謝しているというチカさん。一人で抱え込んでしまいがちな問題ですが、信頼できる人に話すことで、事態が解決することもあるようですね。
「いつも一緒」が裏目に(イクミさん/29歳/アパレル)
「現在つき合っている彼氏と、セックスレスになった経験があります。3年ほど前ですが、お互いに『エッチしたい』とまったく思わなくなって……。そのころ、毎週土日は彼の家で一緒に過ごしていたんですが、お泊まりしても夜はただ眠るだけという状態でした」
しばらくはイクミさんも、そんな関係が快適だったそう。しかし、このままずっとセックスレスでは、将来結婚して子どもを持つことができるのか……。そんな不安を抱くようになりました。
「もしかすると、毎週末、必ず一緒にいるというのがよくないのでは? と思いました。それで、彼氏に会いたい気持ちはもちろんあったのですが、月に何度かは週末に友人との予定を入れるようにしたんです」
突然会う頻度を減らしたイクミさんに、彼も戸惑っていたそうです。
「彼には『友だちや家族との時間も、ちゃんと大切にしたいから』と説明しました。彼が納得していたかどうかわかりませんが……。でも、2人で会ったときには、一緒にいられる時間を、お互いに大切にするようになったと思います。そして、彼がある晩誘ってくれて。そこから、また以前のようにエッチするようになったんです」
「いつも一緒」が当たり前になったとき、セックスレスがはじまるケースも少なくはないようです。会う頻度を減らしたことで、イクミさんも寂しい思いをしたはず。しかし、その覚悟がセックスレス解消につながったのかもしれません。
ちゃんと言えば良かった……(カスミさん/33歳/商社)
中には、セックスレスが原因で別れてしまった女性もいます。
「20代後半のときにつき合っていた彼と、セックスレスが原因で別れてしまいました。なぜそうなったのか、原因は今でもわかりません。私はセックスレスに悩みながらも、彼には何も言い出せずに過ごしていたんです」
徐々にお互いの関係がギクシャクしていくのを感じながら、どうするべきなのかまったくわからなかったというカスミさん。
「ついに、彼の方から別れを切り出してきました。そのとき、彼は『もっと男として、必要とされたかった』と言ったんです。それは、私も同じ気持ちでした。別れる間際になってやっと、『ああ、きちんと向き合うべきだった』と気づいたんですよね」
カスミさんは今でも後悔しているそうです。何も言わず、何もせずにいた当時の自分を。
まとめ
セックスレスの原因はもちろん、解消への道のりもさまざまです。ただ、ひとつ言えることは、自分一人の問題でも、相手だけの問題でもないということ。まずはカップル2人でしっかり向き合うことが大切なのかもしれませんね。
(OFFICE-SANGA 森川ほしの)
※この記事は2014年03月28日に公開されたものです