住んでみたい!? 伝統的韓国家屋、韓屋(ハノク)とは?
「ハノク」という呼称で知られる「韓屋」は、朝鮮半島に古来から伝わる建築様式の家屋です。今、この韓屋風の宿泊施設が人気を呼んでいます。ここでは、韓屋の歴史と、韓屋の宿を紹介しましょう。
■韓屋の歴史
韓屋は、床下が「オンドル」になっており、寒い冬場は暖かく、暑い夏場は涼しく過ごすことができるのが特徴の家屋です。朝鮮ではいくつかの王朝の時代を経て「李氏朝鮮」の時代に現在の形式になったといわれています。
■背山臨水と四柱推命
韓屋は山を背に水場と向き合うように南向きに建てるという「背山臨水」の原則に則った建築様式となっています。現在では、建て主の「四柱推命」や風水の地理理論に基づいて建てられることも多く、家屋の配置は多様になっています。
■韓屋の部屋の構造
かつては草葺(ぶ)きや板葺(ぶ)きの韓屋もありましたが、現在は瓦葺(ぶ)きの家屋が大半で、儒教の国らしく男女の部屋が区分されており、異性の部屋には入れない決まりがあります。玄関がなく、各部屋は庭から縁側に上がって入る形式となっています。
■三清洞・北村のクンデムンチッ
韓国で韓屋保存地区に指定されている「三清洞・北村」には、「クンデムンチッ」と呼ばれる韓屋の宿があります。数ある韓屋ゲストハウスの中でも最上級との評価を得ている宿泊施設です。周辺には伝統的な家屋や街並みが当時のままに保存されており、韓国文化の雰囲気を堪能することができます。
■西村地区の隠れ家的韓屋
景福宮の近くにあり、韓国随一の閑静な街並みとして知られる西村地区には、隠れ家的な韓屋の宿として人気の「ハンゲストハウス」があります。客室は二部屋のみという小さな規模ですが、伝統的なインテリアをそのまま体感できる施設として定評があります。2組の貸し切り状態で泊まるには最高の環境です。
■全州随一のゲストハウス
全州に行くならぜひ訪れたい韓屋の宿が「三到軒(サムドホン)」です。韓国では、歴史ドラマのロケ地として有名な場所で、辺りの景観も韓国の伝統的な建築様式の家屋がそのまま残されています。「サランバン」と呼ばれる別室があり、企業の社員研修にもよく利用されているようです。全州の繁華街にも近い場所で、周辺環境も整っているゲストハウスです。
(ファナティック)
※この記事は2014年01月27日に公開されたものです