歩くだけで腰痛になる理由はふくらはぎにあった!
腰痛予防のために全身的な運動が良いからと、ウォーキングを始めた、という人がいます。ところが、腰痛予防どころか、ウォーキングを始めたとたんに腰が痛くなってしまったというケースがあります。
ウォーキングのせいで腰痛に!?その原因は・・・
他には特に腰に負担をかけるようなことはしてないはずなのに……ということは、腰痛の原因は予防のために始めたウォーキングにあると、ショックを受けたという話も聞きます。
この腰痛、実はウォーキングによって、脚を今まで以上に使い、ふくらはぎの筋肉が疲労して張ってしまったことでおこる可能性があります。ウォーキングを始めて1~2回で、早くも腰に違和感を生じる場合もあれば、ある程度回数を重ねてから発症する人もいます。
その違いは、ふくらはぎの疲労度合いや自身で気づかない日々の腰部への負荷の程度、ストレスを受ける状態などによります。
ふくらはぎの筋肉は、姿勢を支える際にとても大切な働きをしています。ふくらはぎの筋肉が働いていないと、重心の位置がずれてしまい、腰部や骨盤の関節への負担が強まる恐れがあるのです。
今まで運動をしていない人が、急にウォーキングを始め、ふくらはぎを思った以上に酷使してしまった場合は、腰部を支える筋肉にそのしわ寄せがいき、腰が痛くなってしまうことがあります。
もともと、腰部に負荷がかかっていると、腰部や骨盤の関節の動きが減少し、周囲の筋肉が過度に緊張している可能性があり、ウォーキングによって腰痛を感じるようになるかもしれません。
ウォーキングで腰痛にならないための予防策
予防策は、ウォーキング前にはふくらはぎをしっかりほぐしておくこと。
自分でマッサージしたり軽く叩いたりしてもよいです。そして、終わった後は、足指を手前に倒し、ふくらはぎを丁寧にストレッチしましょう。腰痛予防のウォーキングを有効なものにするためには、運動前後に筋肉をやわらかくすることが大切になります。
ちなみにウォーキングだけでなく、「バーゲンで張り切って沢山の店を歩き回った」「健康のために、通勤の時、一駅手前から会社まで歩いてみた」といった場合にも起こり得ますので、「歩くとき」は、ふくらはぎのお手入れを!
著者プロフィール
檜垣 暁子(ひがき あきこ)。オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/51/ カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。(文:檜垣暁子、構成:マイナビウーマン編集部)
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※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.17)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2014年01月06日に公開されたものです