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これってモラハラ? 「職場でのモラハラ」事例と対処法

刈谷龍太(弁護士)

小村由編

職場や家庭などで問題になっているモラル・ハラスメント。略して「モラハラ」をご存知でしょうか。モラハラは相手に対する言葉や態度などで、精神的な嫌がらせを行う行為のことをいい、セクシャル・ハラスメントやパワー・ハラスメントと同様に、仕事や生活に支障をきたすような深刻な状況に発展することも。しかしモラハラは、迷惑行為をしている側も受けている側も、該当していることに気がつかない場合もあります。そこで弁護士の刈谷龍太さんに、職場でのモラハラの事例や、モラハラを受けたときの対処法について詳しく解説してもらいました。

職場におけるモラハラとは

「相手に対する言葉や態度などで、精神的な嫌がらせを行う行為」であるモラハラですが、職場でのモラハラはどのようなものが該当するのかを説明します。また、パワハラとはどうちがうのかについても解説します。

職場におけるモラハラの意味と定義


職場におけるモラハラとは「言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的・精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせること」をいいます。簡単にいうと、職場内でのいじめ、精神的虐待です。

パワハラとの違い


モラハラと似たものとしてパワハラがありますが、一般的には、パワハラが職場内での力関係を利用するものであるのに対し、モラハラは職場内での力関係を利用しないものと考えられています。

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