二択で決断を迫り相手を手玉に取る―「今日のデート、映画館とショッピング、どっちがいい?」

例えば「今日のデート、映画館とショッピング、どっちがいい?」と聞かれたら、あなたはどちらと答えますか? 「映画館かな」と答えたあなた、その質問であなた自身がコントロールされていることに気がついていたでしょうか。
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選択肢は二つ!?
この質問には、「誤前提提示」という心理テクが使われています。この場合、「映画館かショッピングか」の二択しかありませんよね。このように「AかBか」の選択肢から選ぶことを求められると、人はついその二つしか答えがないように錯覚してしまいます。
これが「誤前提提示」なのです。
この「誤前提提示」は、「誤前提」というだけあって、そもそも「前提」が間違っているということを表しています。確かにこの場合も、本来なら選択肢は映画館とショッピング以外にも、遊園地、動物園、公園、海、山……もっとたくさんの中から選択出来たはずですよね。
人は二択を迫られると、ついどちらかを選んでしまうものなのです。
上手く活用して相手を手玉に取る!?
この「誤前提提示」は、様々な場面で活用することができます。
例えば販売員の方なら、お客さんへの問いかけで利用します。「何かお探しですか?」ときいたら「いえ、見ているだけです」と言って逃げられてしまうこともありますよね。そんなときは最初から選択肢を迫ってしまうのです。
例えば衣料品店でボトムスのコーナーを見ているお客さんがいるとしたら「スカートとパンツ、どちらをお探しですか?」といきなり切り込みます。相手が「誤前提提示」の流れに乗ってくれれば、きっとどちらかを選択するでしょう。
その後も「色は明るめと定番色、どちらにしますか?」「タイトなラインとゆるい感じのもの、どちらがお好みですか?」「おススメはこれとこれですが、どちらか試着してみますか?」といった感じで、どんどん二択で攻めていけば、もしかしたら購入までたどり着けるかもしれません。
また、気になる人とデートしたい!という場合も活用できます。「今週と来週、どっちが時間取れそう?」「今週なら土曜と日曜、どっちがいい?」など、少々強引な気もしますが、あなたに魅力があれば、きっと大丈夫なはず!?
ただし、このテクを使いこなすのはあなただけとは限りません。気が付いたら相手の手の上で転がされていた……何てことのないように、二択を迫られたときは「もしかして?」と考える習慣をつけておくといいかもしれません。
※この記事は2013年12月19日に公開されたものです