彼のだんまりは黄信号！　破局の危機からV字回復するテク

■感情的になると冷めにくい男性脳。沈黙は自制のため

女性がワーッと激昂しているときに、男性がフッとだんまりしてしまうのは、実はよくあること。なぜなら、男性は、感情をワッと外に出すことに慣れていないからです。

「男性脳と女性脳は構造からしてちがう」というのは有名な話ですが、より原始的な男性脳は、女性のように、感情と理性のスイッチングがスムーズではありません。女性が、カッと怒った次の瞬間にケロッとした顔で機嫌を直すことができるのに対し、男性はいったん感情的になるとなかなか頭を冷ますことができません。怒りのボルテージがいったん上がってしまうと、とことんブチ切れてしまうなど、自分でも収拾がつかなくなってしまう危険性がある。だからこそ、まともな男性は、感情のスイッチが簡単に入らないように気をつけているのです。

そんな男性から見て、女性の感情大放出は、本能的に「危険」を意味しているのではないかと思います。もしも釣られて自分まで感情的になってしまったら怖い。カッとなって思いもかけない結論（「別れよう！」とか）に突発的に到達してしまうことを避けたい。そこで、思わずだんまり。それが彼らの自己防衛本能なんですね。子どものときは、言い負かされたら思わず手が出たけど、大人になったら殴っちゃうわけにはいかないので、黙っていることでぐっとこらえる。

そして、男女ともよくあることですが、「自分だったら……」という発想にしたがって行動する。つまり、男性は、冷静になるにはコミュニケーションを遮断する傾向にあるので、相手の女性にも頭を冷やしてほしくて、つい電話を切ってしまう。「こうすれば、彼女はひとりで考えて、冷静になってくれるんじゃないか？」と思う。もちろん、女性は、そんなふうにはできていませんから、突然電話を切られたりだんまりされたら、回路を絶たれた不満と怒りでブチ切れますよ。要するに、男性のコミュニケーション遮断・だんまり作戦は、余計火種を大きくするということです。

さて、この男女によくあるすれちがい。実は、放置しておくと、どんどんよくない方向に行ってしまいます。というのも、男性のだんまりというのは、あまりいい精神状態ではないから。男性が黙ってしまうときというのは、大体、以下の場合です。

【次ページ】彼女相手に「黙ってしまう男性」の心理とは？