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要注意! 彼がいるのに既婚者にときめいてしまうワケ

恋愛部長

不倫によって、お付き合いの感覚が普通の男性とズレる

不倫の弊害のひとつ目は、今後の男性選びに影響するということです。先に書いたとおり、不倫は、自分のレベルとはちがう男性といっときだけ付き合えてしまう状態。しかも、相手は、自分の嫌なところや面倒くさい部分を家庭に置いてきて、いい部分だけを見せている、いわば「上澄み」。そんな男性と、夢のような恋愛なんかしてしまった日には、そのあとどんなに普通の恋愛を望んでも、どうしてもその「素敵な恋愛」と比べてしまうようになります。

普通に結婚してあなたの人生に責任を持とうという男性は、もっともっとリアルな存在です。いろいろ現実的なお小言も言うし、折り合わない部分では衝突もあるでしょう。日常のだらしない姿には幻滅することもあるかもしれません。でも、それが、本来の恋愛の姿です。不倫で恋愛のロマンチックで切ない部分だけを経験しすぎると、そういう生の恋愛、本物の関係にうんざりしてしまって、結局また次も不倫を選んでしまったり、不倫予備軍の、口先のうまい、軽薄な男性を選んでしまうことになりかねません。

実際、私の知っている不倫していた人には、なぜか次も不倫を選んでしまっている人が多いです。そして「普通の男性とどう付き合っていいかわからなくなった」と嘆いています。それは、すべて、一度味わってしまった現実味のない恋愛のせいで、普通の恋愛に満足できなくなってしまったせいです。

第2の弊害は、不倫は、自分の自信まで砕いてしまう危険性があるということです。最初は、奥さんに対する優越感からはじまった気軽な恋愛でも、付き合ってしまえばどんどんハマるのが女の性。好きになればなるほど、相手が家庭に帰ることを寂しく思い、自分が結局は日陰の身であることに傷ついてしまいます。どうあっても立場的に「2番目」であるという「事実」は、ボディブローのように効いてきて、じわじわと精神を蝕みます。いつの間にか、「自分には大切にされる価値がないのではないか?」「しょせん、いちばんには愛されない人間なのではないか」という無意識の疑惑がこびりつき、ぬぐい去れなくなってしまうのです。

これは、いずれ不倫を解消したあと、普通の男性と付き合うときにも害を及ぼします。それは、相手に対して変に卑屈になって、無邪気にふるまえなくなってしまうということです。恋愛にとって絶対に必要な、自分への限りない自信が、不倫によって損なわれて元に戻らなくなってしまうということです。私はこれを、言葉は悪いですが、「不倫臭」とか「不幸臭」と呼んでいます。どこか陰のある、自信のない卑屈な空気は、健康的な男性を遠ざけてしまうことがよくあるのです。

不倫の弊害の3つ目は、男性に対する不信感が消せなくなる、ということです。若いうちに不倫を経験しても、いずれまっとうに結婚できる人も多いでしょう。でも、その先に待ちうけているのは、結婚相手に対する疑念です。もちろん、お相手が誠実な人で、不倫のふの字も感じさせない人であればラッキーですが、そうではなく、ちょっと魅力的な男性と結婚してしまえば、毎日「今度は自分が不倫されるのではないか」という疑惑に悩まされてしまうかもしれません。

私は、既婚者を好きになっても、最後の一線を越えないために、こう心に唱えていました。「1回不倫すれば、将来1回自分がいずれやり返される」。そう考えたら、「不倫なんか絶対したくない!」と思えたものです。

この世は、因果応報。自分がしたことはいずれ自分がやり返されるもの。それは、自分が相手に対する疑念を捨てることができず、そこにこだわるがゆえに、そういう現実を引き寄せてしまうからではないでしょうか?

そして、不倫の弊害の4つ目。それは、ことが明るみに出た場合、自分の社会的立場も、イメージも、二度と修復できないくらいに傷つけられるということです。一度でも足を踏み出してしまえば、それは不倫です。「婚外恋愛」とか「結婚している彼氏」なんてマイルドに言っても、世間的には、唾棄される行為であることにちがいはありません。「そういう行為を平気でしてしまう女性」という見え方は、自分が思っている以上に、誠実な男性からは眉をひそめられてしまうものです。

【次ページ】彼女の「過去の不倫」を知った男性の反応とは?

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