「気がついたら赤字」を防ぐには? 夫婦別財布のルール

編集部 それぞれがいざとなれば貯金から補填できてしまうので、赤字になっていても見えづらいということでしょうか?
花輪 たとえば、るいるいさんの例で言うと、お子さんが2人いる割に化粧品や服飾費が少々高めです。また、食費と外食費の計3万円も、これとは別にご主人が払ってくれているぶんがあることを考えると、減らす工夫を検討してもよさそう。ただ、順調に貯蓄ができているようなら無理に減らさなくてもいいですし、逆に全然貯蓄できていないようならしっかり見直す必要があります。
編集部 現時点ではとくに困っていないつもりでいたけれど、実は困った状況にあった……という可能性も出てくるわけですね。
花輪 早めに家計の状況を把握するためにも、しっかり夫婦で話し合う必要があります。
編集部 夫婦で効率よくお金を貯めるコツがあれば、教えてください。
花輪 夫婦のうち、一方が貯蓄が得意な堅実タイプで、もう一方があればあるだけ使ってしまう浪費家タイプという場合、住宅ローンの返済や保険の引き落としを浪費家タイプの口座に集中させるのも効果的です。
編集部 浪費家タイプが自由に使えるお金をできるだけ少なくするということでしょうか……?
花輪 その通りです。もう一方の口座から月々いくらくらい貯めるのかも、あらかじめ話し合っておくといいですね。
口座残高を見せ合うのも、効率よい貯蓄への第一歩!
夫婦で財布をひとつにする=自由が奪われる、と抵抗感を覚える男性や、家計管理にプレッシャーを感じる女性もいるようです。「夫婦でお金のことを話し合う」というと、大げさに感じますが、まずはお互いの銀行口座の残高を把握するだけでも十分。月々どれだけ黒字(または赤字)になっているかを知り、対策を一緒に考えます。お金は放っておけば入ってきたぶんだけ出て行ってしまうもの。だからこそ、「貯まる仕組みづくり」が必要なのです。(花輪陽子)
※この記事は2013年07月30日に公開されたものです