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30代から病気が増える!? 女性は保険について何を知っておくべき?

花輪陽子

恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!

今回の相談者は「自分に合った保険や最適な加入タイミングがわからない」という、るいるいさん(28歳)。あまり細かくルールを決めず、相手のお金の使い方にも関与しないというスタイルで“夫婦別財布”を実践中。現在、貯蓄は夫任せになっているけれど、自分でも貯蓄できるようになりたいそう。いざというときすぐに使える現金がないのが不安だとか。(取材・文/島影真奈美)
※るいるいさん後編はこちら

どうすれば、貯蓄と保険が両立できますか?

3歳と1歳3カ月の子どもを育てながら共働き中です。30歳ぐらいになると女性が病気になりやすくなると聞いたので、健康なうちに医療保険に入るべきなのかなと思いつつ、手持ちのお金との兼ね合いもあり、悩んでいます。現在、自分でやっている貯蓄は個人年金のみで、あとは夫任せ。夫はしっかりしているので当面は大丈夫そうだけれど、離婚など万が一のことを考えると自分でも貯められる習慣をつけたいとも思います。将来、年金の支給年齢が引き上げになるとしたら、その分も貯めておかなくてはいけないし……。上の子が小学生になったら、3人目もほしいので、なんとか貯金と保険を両立させたいです。(るいるい/金融・証券/事務職/28歳)

【るいるいさんprofile】夫と子ども(3歳と1歳3カ月)の4人家族。2013年4月に職場復帰し、時短勤務中。平日は夫が子どもたちのお迎えに行ってくれる。手取り年収210万円、手取り月収17万円。夫婦別財布。住居費や水道光熱費、通信費など生活費全般は夫が払い、食費や外食費の一部、美容費や化粧品代、子どもとのレジャー費などをるいるいさんが払うというようにゆるやかに分担。昨年マイホームを購入し、月々の住宅ローンは約10万円(ボーナス時は約20万円)。ローン支払いは夫が負担、また貯蓄も夫に任せており、自分では個人年金のみ。

編集部 今回の相談者である、るいるいさん一家が加入している保険は子ども2人分の学資保険(月々約3万円)、夫の医療保険と個人年金(合わせて月1万円程度)、ご本人の死亡保険と個人年金(合わせて1万1,000円)だそうです。

花輪陽子(以下、花輪) ご本人は医療保険には入っていないんですね。

編集部 はい。医療保険の加入は検討中とのことですが、自分が亡くなったときに死亡保険の保障額約1,000万円で足りるのかどうか、また老後の資金をどうやって貯めていくかという点も気がかりだとか。るいるいさんは、万一のことを考えて準備しておきたいそうですが、20代女性の中には「そもそも保険は必要?」と考えている人も多そうです。

花輪 保険には、ケガや病気のときの出費に備える「医療保険」、死亡時に保険金が支払われる「死亡保険」、老後に備える「個人年金保険」などがあり、それぞれ加入する目的がちがいます。

編集部 年齢が上がると、月々に支払う保険料も高くなるんですよね。

花輪 保険料が上がるほか、健康状態によっては契約できなかったり、保障内容が制限されたりすることもあります。たとえば、妊娠がわかってから医療保険に加入したいと思っても、加入できない場合があります。会社によっても異なりますが、「加入できるのは27週まで」など時期が区切られていたり、帝王切開や異常妊娠などは保障の対象外になったりすることも。

編集部 そうなんですね……。それでは、今のうちから保険について考えておく必要があるんでしょうか?

【次ページ】年齢が上がると保険に入りづらくなるワケ

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