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「デフォルメ」はどんな意味? パロディやオマージュとの違いとは

kirara

「デフォルメ」という言葉を耳にすることがありますが、言葉の意味を理解していますか? 意味や使い方と共に、何を指しているのかについて詳しく解説します。

「デフォルメ」は、よく耳にする言葉ですが、何を指す言葉なのか、意味をしっかりと理解していていますか?

今回は「デフォルメ」の意味や言葉として使う時の注意点を解説します。

「デフォルメ」の意味

とあるデザインを指す言葉として耳にすることが多い「デフォルメ」という言葉。普段から何気なく使っているかもしれまんが、改めて意味を確かめていきましょう。

「変形」の意味を表す言葉

「デフォルメ」とは、「何かを変形して表現すること」という意味を持つ言葉です。

主にイラストやフィギュアなどアートの分野で使われている技法のことで、対象となる人物やデザインの特定箇所を誇張したり省略したりして、あえて変形させたものを指します。

また、珍しい使い方として、長めの話題や文章をまとめることを「デフォルメ」という場合もあります。

「〇〇をデフォルメした」のように、元になった対象がある前提で使われることが多いでしょう。

語源になっているのはフランス語

「デフォルメ」の語源になっているのは、フランス語の「déformer」で、さらに元をたどるとラテン語が由来といわれています。

「déformer」は、「変形させる」「ゆがめる」といった意味があり、形のあるものを変形させたり、意味や性格を変えたりする時に使われています。

英語では「deform」と表し、「変形させる」「形を崩す」といった意味になります。

「デフォルメ」を使う時に気をつけたいポイント

デザインを発注する時などに「デフォルメ」という言葉を使うことがありますが、こちらの意図が相手に伝わらず、イメージとは違うものが納品されることも。

そのズレはどうして発生するのでしょうか?。

「デフォルメ」する範囲は人によって違う

例えば、デザイナーに「デフォルメ」の依頼をすると、でき上がったイラストやデザインが自分のイメージと違うことがあります。これは、「デフォルメ」に対するイメージが人によって違うことが原因です。

そのため、自分と相手が考えている「デフォルメ」がどういったものなのか、まずは意識を共有することが大切です。

「SD」と意味を混同しないように注意

「デフォルメ」と同様に使われることが多い「SD」は、「スーパーデフォルメ」の略所で、「よりデフォルメしたもの」を指して使います。

主にアニメやマンガのキャラクターなどに使用され、頭身を低くしたり服装などを簡略化したりして描かれたものを「SDキャラ」や「ちびきゃら」と表すこともあります。

「デフォルメ」も「SD」も、意味のニュアンスは同じなのですが、より特徴を崩したものが「SD」となります。

「デフォルメ」の類語

「デフォルメ」のように、何かを参考にして新しいものを作ることを表現する言葉は他にもあります。ここでは、「デフォルメ」の類語を取り上げていくので、ぜひ参考にしてどの点が違うのかなどをしっかり把握しておきましょう。

パロディ

「パロディ」は、「参考にしたものにユーモアやおもしろさを加えて新しいものを作ること」を指しています。

「デフォルメ」と大きく違うのは、ユーモアや面白さが加えられていること。作品を見た時にくすっと笑えるものに仕上がっていれば「パロディ」となります。

また、ユーモアではなく風刺を加えることも「パロディ」に含まれます。シーンにあせて「デフォルメ」と使い分けましょう。

オマージュ

作り手の気持ちを反映させた言葉が「オマージュ」です。「オマージュ」には、「敬意」や「尊敬」という意味があり、「対象にしたものに敬意を払って参考にする」というような意味合いで使われます。

「デフォルメ」の場合は、元の作者への感情はなく、自分の感性を主にして作品を作り上げますが、「オマージュ」の場合は元の作者のメッセージや思いを大切にして、大事な部分は自分本位に作り変えることはないという違いがあります。

「デフォルメ」の対義語

「デフォルメ」を使いこなすために覚えておきたいのが、反対の意味を表す対義語です。対義語まで覚えることで、より「デフォルメ」を理解しやすくなります。

コピー

「デフォルメ」とは違って、元のデザインをそのまま使用することが「コピー」です。「コピー」には、「複写」や「模写」という意味があり、デザインに手を加えることはありません。

そのため、「コピー」したことで著作権の問題に発展するケースもあります。

写実的

「写実的」は、「風景や動物などをリアルに描くこと」を表す言葉で、イメージに合わせて誇張したり省略したりする「デフォルメ」とは正反対の描き方です。

実物に忠実なイラストを発注する時に「写実的」を使うのが良いでしょう。

また、「写実的」は技法の1つであり、デフォルメの対義語であっても「コピー」とは全く異なる点にも注意が必要です。

「デフォルメ」を使いこなそう

「デフォルメ」は、対象となる人物やデザインのバランスをあえて崩すことで、魅力的なデザインにする技法のこと。「デフォルメ」されたイラストはかわいらしいものが多く、元のイラストや似顔絵よりも好きだと感じる人もいるでしょう。

ただ、「デフォルメ」の基準は人によって違うため、自分が思い描いている「デフォルメ」と相手が思う「デフォルメ」が同じものを指しているか、意見をすり合わせる必要があります。

(kirara)

※画像はイメージです

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