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失恋から立ち直る方法。とっても簡単な2つの手段とは

ラブホの上野さん

片思いだったり、恋人と別れたり、失恋とはつらいもの。なかなか忘れられないし、立ち直るには時間がかかりますよね。ラブホの上野さんがそんな人に、とっても簡単な失恋から立ち直る方法を教えてくれました。その方法とは一体?

おそらくこのページをお読みの方の多くは、失恋に苦しんでここにたどり着いたことでしょう。

そんな皆さまに失恋から立ち直る非常に簡単な方法を解説させていただきます。

騙されたと思って、片足立ちをしてみてください。足は動かさず、反対の足はきちんと上げて。

今、手に持っているスマホで5分3秒のタイマーをかけて早速実行してみてください。

人間は複数のことを考えられない

さて、片足立ちは終わりましたでしょうか?

残念ながらおそらく多くの方はまだ片足立ちをされていないことと思いますが、皆さまが片足立ちをしたという前提で話を続けさせていただきます。

実際問題として、特殊な訓練をした方でもなければ5分の片足立ちはかなり大変だったことでしょう。最初の1、2分はともかく3、4分を過ぎたあたりでフラフラし始めたことと思います。

ところで先ほど私は「5分3秒」という非常に中途半端な時間を指定させていただきました。普通に考えれば5分でも良さそうなものなのに、わざわざ3秒という微妙な時間を足して5分3秒にしたことに疑問を持った方も多いのではないでしょうか?

片足立ちをしながら「この3秒に何の意味があるんだ」「そもそも何で片足立ちをしないといけないんだ」と考えていた方も多いことでしょう。

ここで種明かしをすると、この5分3秒という数字は先ほど私が自分で片足立ちをして立っていられた時間で御座います。ですので皆さまが5分3秒間片足立ちを続けられたのであれば、皆さまは私よりもバランス感覚に優れております。

こんなことで褒められてもうれしくないかもしれませんが、5分3秒以上継続できた皆さま、誠におめでとう御座います。

とはいえこの5分3秒という数字にはこのようにさしたる意味は御座いません。5分10秒でも、5分19秒でも何でも良かったのです。

それでは私は一体なぜ片足立ちを皆さまにお願いしたのか。

それはフラフラし始めた時の思考に気が付いていただきたかったからで御座います。

片足立ちを始めた最初のうちは「何の意味があるんだ」とか「失恋」のことを考える余裕が皆さまにはあったことでしょう。しかし時間が経ち、片足立ちの余裕がなくなると皆さまは「どうやってバランスを取るか」ということに意識が集中したことと思います。

そしてそのことに意識が集中している瞬間、皆さまは「5分3秒」という数字も、「片足立ちの理由」も、そして何よりもあれほど苦しんでいた失恋のこともあまり考えることはなかったことでしょう。

人間は基本的に同時にいくつものことを考えていることなどできません。

あっちを考えればこっちを忘れ、こっちを考えればあっちを忘れる生き物なのです。

失恋から立ち直る方法(その1)⇒筋トレ

前述の通り、人間は同時にいくつものことを考えることができない不器用な生き物で御座います。

ですのでもしも皆さまが何かについて真剣に考えていれば、失恋のことは忘れることができるでしょう。逆に失恋のことばかり考えていたら、それ以外のことが疎かになるのもまた間違いありません。

失恋から立ち直ろうとしている方は「彼のことを考えないようにしよう」と考えてしまいますが、それは悪手なのです。「彼のことを考えないようにしよう」と考えるということは、彼のことを考えることにほかなりません。

そのため彼のことを考えるのではなく、別のことに真剣になって間接的に彼を忘れる方が簡単なのです。

とはいえ、「何か別のことを考えよう」と思っても、簡単に別のことを考えることはできません。どれほど考えようとしても、ふと彼のことを考えてしまうのが人間という生き物の悲しい性なのです。

それではどうすればいいか。

苦痛に走れば良いのです。

例えば、今この瞬間、皆さまの目の前に拳銃を持った男が現れたとしましょう。黒いサングラスにニット帽。今時珍しいほど分かりやすい格好をしたその男は銃口をこちらに向けながら一歩ずつ皆さまに近寄ってきます。

と、もしもこんなことがあったとして、その時になっても「彼との恋が忘れられない」なんて考えている方がいたら、これはもうアーティストにでもなった方が良いでしょう。通常の人間からはかけ離れた異常性。良い意味でも悪い意味でも、まともでは御座いません。

人間は命の危機や苦痛に対しては非常に強い集中力を発揮する生き物なのです。

とはいえ本当に命の危機に身を晒すわけにはいきませんし、自傷行為などもってのほかでしょう。

もっと建設的で健全で、安全で効果的な方法が存在するのです。

それはずばり筋トレ。

何もジムに行って鍛えろとは言いません。スクワットでも腹筋でも腕立て伏せでも何でも良いでしょう。

言うまでもありませんが筋トレはキツく苦しいもので御座います。私もジムに通っていますが、あんな苦しいことは一刻も早くやめたいとしか思いません。

ですが筋トレで苦しんでいる間、皆さまの意識は必ずその苦しみに集中するのです。

腹を刺された時に「こんなことなら最後に好きって言っとけばよかったな」なんて言えるのはラノベの主人公だけで、私たち凡人は痛みに意識が集中してしまうのです。

貴女が失恋から立ち直れない理由

さて、おそらくこの文章をお読みになった方の中で、実際に筋トレをされる方は極々僅かなことでしょう。それどころか片足立ちを試した方も決して多くはないかと思います。

どこの誰とも知らぬ私から言われたくらいで、実際にやってみようと思えないお気持ちは当然でしょう。

しかし、それこそが皆さまの失恋の苦しみを長引かせているのもまた間違いありません。

何も私の言うことを聞け、と言っているのではないのです。何も行動せず、誰にも会わずにいたら、新しく考えることなんて生まれません。

新しく考えることが生まれないのであれば、退屈でやることのない脳は過去のことを考えるしかないのです。脳は暇に耐えられません。何も考えないなんてことはできず、常に何かを考えてしまうのです。

そして失恋に悩んでいる脳が暇な時に考えることなんて一つしかありません。

言うまでもなく過去の恋人のこと、振られた相手。

そして考えれば考えるほど、その苦しみが何度もリフレインして増していくのは実際に今、皆さまが経験されていることではないでしょうか?

失恋から立ち直る方法(その2)⇒紙に書く

それでもなお筋トレをされない皆さまのために、もう一つだけ失恋から立ち直る方法を解説させて頂きましょう。

それは失恋の苦しみを紙に書くということ。

何がつらいのか。何が楽しかったのか。何をしたかったのか。

箇条書きで良いので今の気持ちを紙に書いてくださいませ。

紙に書くと一体なぜ良いのでしょうか?

紙に書くことでその苦しみを吐き出すことができる……という理屈もあるそうですが、そんなポエマーみたいな言い分では納得できないことでしょう。実際、私もそんなポエマーな理由で皆さまにおすすめしているわけでは御座いません。

記憶を捏造せずに済む。

例えば今の皆さまの苦しみが100だとしましょう。失恋に悲しみ、精神的に100の苦痛を被っているとします。

それでは来週、皆さまの苦しみはどうなっているでしょうか? 0になっているかもしれませんし、99にしかなっていないかもしれません。

しかし100より増えることは基本的にありえないのです。

人間の記憶は脆く儚い。いつまでも同じことで悩んでいられるほど、私たちは優秀な記憶力を持ってなどいないのです。

ですので刻一刻と皆さまの苦痛は軽減されていくことでしょう。これは不完全な記憶力しか持たない私たちの生理的な現象なのです。

しかし問題はここから。

人間は忘れる生き物なので、一週間後には今の苦痛など忘れてしまっているのです。その結果、一週間後の皆さまは「過去はこんな風に苦しんでいた」と記憶を捏造し、自分の苦痛がまるで軽減していないかのように感じてしまうのです。

皆さまの周りに一人はいるであろうウザいタイプの老人を見てください。

「俺が若い頃はもっと大変だった」「昔の若者は優しかった」「昔はこんな凶悪事件なんてなかった」。

いやいやそんなわけないでしょ。どんだけ記憶を捏造してんだ。

人間は記憶を捏造する生き物なのです。それも自分の都合の良いように。

ですので、今の記憶を未来の自分に捏造されないように紙に書いて記録をしておく必要があるでしょう。

未来の自分はそんな過去の自分を見て「いや……確かにつらいけどここまでじゃねえわ……」と良い意味で冷静になれることと思います。

(ラブホの上野さん)

※画像はイメージです

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