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最初のひとくちは激甘。でも食べすぎ注意な、かき氷男子 #スイーツ男子

トイアンナ

寺澤ゆりえ(イラストレーター)

「そのメガネかわいいじゃん。俺にもかけさせてよ!」
「かわいいんだからもっと笑えばいいのに」
「今日一緒にいられてよかった」

これは妄想? いいえ現実。眠っていた女心がうずく甘いシロップのような言葉を投げかけてくれる。けれど賢いあなたは気づいてしまうよね。ほめ言葉がどこか表面的で、テンプレートみたいだって。それでも、ここまで言われたらうれしくなっちゃう。それが「かき氷男子」です。

もう明らかに女慣れしてる。そんなの、服だけでわかる。トレンドを押さえて、でも服に着られてない感じ。こなれたトークにデートスポット。T.Y.Harbor、CICADA、IVY PLACE。私が想像した「都会デート」をくれる彼。でも芯は冷めきっていて、本気じゃないこともわかっている。そんな彼を、かき氷男子と呼んでみましょうか。

彼へ「私のこと、本気なの?」と質問するのはヤボです。だって彼の気持ちが冷えていることを知ってもなお、甘い言葉に惹かれたのでしょう? むしろ冷めた感じが、自分を振り回してくれそうで好きになっちゃったんでしょう? 甘いシロップや果実で、上辺をどれだけ取り繕っても中身は冷たい人。時間が経つと、味も形も薄れていく。だから、彼のことは夏のうちに味わい尽くして去るのが一番。夏の思い出にぴったりな甘い言葉を、たっぷりとかけてくれるはず。

最初のひと口は、激甘。けれど中身はドライな彼に振り回されてしまう。それでも甘さが忘れられなくて、やみつきになってしまいそう。そんな彼だからこそ、おかわりは我慢。

(文:トイアンナ、イラスト:寺澤ゆりえ、構成:マイナビウーマン編集部)

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