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吹き出物が治らない! 「おでこニキビ」の原因と治し方

宇井千穂

「おでこニキビ」の原因と治し方を解説します。

「おでこニキビ」は、大人になっても悩まされるニキビのひとつです。治ったと思ってもまたすぐにできてしまうおでこのニキビについて、その原因と治し方を皮膚科医の宇井千穂先生に解説していただきました。

ニキビ01

「おでこニキビ」の原因

顔の中でも、よくニキビができてしまうおでこ。なぜ「おでこニキビ」はできやすいのか、その根本的な原因について宇井千穂先生にお聞きしました。

ストレス02

ホルモンバランスの乱れ

宇井:ホルモンバランスが乱れると、皮脂腺機能を高めてしまう男性ホルモンの働きにより皮脂が過剰に分泌され、毛穴のつまりや酸化が進むと、ニキビができやすくなってしまうのです。

ストレスの影響

宇井:ストレスはニキビに悪影響を与えてしまいます。仕事が忙しく十分な睡眠がとれない、精神的ストレスがあるなど、心当たりのあるものは取り除くようにしましょう。リラックス効果のあるものを、日常生活に取り入れる工夫をするのもよいですね。また、お肌のお手入れを怠ったりターンオーバーが遅くなると、皮膚が乾燥してしまい角質が厚くなったり、バリア機能が低下してより悪化することもあるので注意しましょう。

偏った食生活

特定の食物が明らかにニキビを悪化させることはありませんが、高カロリー食や動物性脂肪の摂取過多など、高脂肪な食事は皮脂の分泌を高めてしまうので摂取に気をつけるようにしましょう。また、糖質は体内での分解時にたくさんのビタミンB群やミネラルを消費し、ニキビや肌荒れの原因になるので、糖質の過剰摂取にも気をつけましょう。

洗髪料・整髪料などの洗い残し

宇井:額は洗髪時にたれてくるシャンプーやトリートメント、リンスなど、洗髪剤の影響を受けやすい場所です。 また、額にできたニキビを隠そうとして前髪を伸ばすと、髪と額の接触を多くしてしまいます。その刺激や髪についている整髪料などが汚れの原因となって、額のニキビを悪化させる原因の一つにもなるのです。

「おでこニキビ」の治し方

おでこにニキビができるのは、いくつか要因があるんですね。では、そのニキビの治し方について宇井先生に教えていただきましょう。

ニキビ03

バランスの良い食生活

宇井:肌を健康に保つためビタミン豊富な野菜や、便秘予防のための食物繊維などを積極的に取ることは大事です。しかし、一般的に特定の食べ物だけを摂取していれば良いというものではないので、バランスの良い食事を心がけることが必要です。

ビタミンの多い食事をする

宇井:ニキビを悪化させる皮脂分泌や過酸化脂質の分泌を抑制する、ビタミンを多く含む食物について例を挙げておきます。

ビタミンA(毛包表皮の異常角化抑制)

うなぎ、レバー、ニンジンなど

ビタミンB2(皮脂分泌抑制)

卵、のりなど

ビタミンB6(皮脂分泌抑制)

ピスタチオ、まぐろ、鶏肉など

ビタミンE(脂質過酸化抑制)

アーモンド、とうがらしなど

生活習慣の改善

宇井:生活習慣を改善し、不眠・過労に気を付けることは、皮脂の過剰分泌を抑えて肌を整えることにもなりますし、毛穴本来の機能を十分に働かせることにもなります。

ストレスの軽減

ニキビの患者さんではストレスなどの心理的な原因によって、習慣的に引っかいてしまうなど直接皮膚へ刺激を与えてしまうこともあるようです。イライラや焦りなどによって無意識に皮膚へのダメージを作り出さないように、そのような行動を自覚しストレスの解消に対応することも時には必要です。

保湿をして清潔な肌をキープ

洗髪剤の影響を少なくするため洗髪後にしっかり洗顔をして、額についた洗髪剤を洗い流すのも一つの手です。ただし洗顔をした後は、保湿が必要です。ニキビの方はお肌を乾燥させがちになってしまいますが、乾燥により皮膚のバリア機能を低下させてしまうことにもなります。保湿はしっかりとしましょう。

まとめ

ニキビにはストレスが影響してしまうので、リラックスした日々を送りながら、お肌のお手入れやバランスの良い食事を心がけたいですね。それでも治らないときは、皮膚科を受診するなど、専門家の判断を仰ぎましょう。

(文:宇井千穂、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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