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ささくれの原因って? 痛いささくれの治し方

福永麻紀

痛くてやっかいなささくれ。指先にできると、つい気になって集中力が欠けてしまうこともありますよね。「ささくれができるのは親不孝だから」なんて迷信もあるそうですが、実際のところはどうしてできるの? 今回は「ささくれができる原因と治し方」について、北青山Dクリニックの皮膚科医・福永麻紀先生に聞きました。

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そもそも「ささくれ」って何?

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「ささくれ」とはどんな状態? また、なぜできるの? まずは「ささくれとは何か」について、教えてもらいました。

ささくれとは

ささくれは「爪のまわりの皮膚が部分的に剥けている状態」のこと。一般的に手先のそれをイメージする人が多いと思いますが、足の指先にできることもあります。

ささくれの原因

肌の乾燥

主な原因は、肌の乾燥です。肌が乾燥すると外からの刺激に弱くなり、少しの衝撃でも剥けやすくなってしまいます。

PCのタイピングは指先の乾燥のもと。その他、ネイルケアによる甘皮の除去やリムーバーの使用もそれにつながります。働く女性は、その分ささくれができやすいと言えるかもしれませんね。

手の洗いすぎや炊事なども水分を奪うので、ささくれの原因になります。また、爪を噛む癖のある人も要注意。「指先を舐める」行為になるため、これもまた乾燥を招いてしまうのです。

栄養不足

栄養不足や偏りも原因のひとつ。皮膚の原料となるたんぱく質や、肌の健康状態を保つビタミン類・ミネラルが不足すると、ささくれができやすくなります。ささくれができやすかったり、なかなか治らなかったりする人は、食生活を見直してみるのもいいでしょう。

医師が伝授! ささくれの治し方

では、ささくれができてしまったらどんな対処をすればいいの? ここでは治し方を見ていきましょう。

指のささくれを自分でむくのはOK?

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気になって、ささくれをついむしってしまう人もいることでしょう。ですが、自分でむくのはNG。これでは、深くえぐってしまうため、ささくれがなかなか治らなくなってしまいますよ。

ささくれがあるときのネイルはOK?

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基本的には問題ありません。ただ、ささくれ部分に液剤がかからないように注意しましょう。前述の通り、甘皮の除去やリムーバーの使用は乾燥を招く刺激に。可能であれば、これらの工程を避けてネイルを楽しめるといいですね。

また、ネイルを乗せる前にささくれを短く切ってケアをすると◎。爪の際にワセリンやクリームを塗れば、刺激となるアルコールを弾いてくれますよ。

ささくれができたときのセルフケア方法

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眉毛カット用のハサミや赤ちゃん用の爪切りなどで、根本部分から平らにカットしましょう。その上でしっかり保湿をすれば、自然とよくなるはずです。ささくれを放置しておくと、引っかかりの原因になり、炎症などの悪化につながります。したがって、できるだけ短くカットしておくといいですよ。

保湿のクリームを塗ったあとは、コットンやビニールの手袋をつけ、30分ほど置くと保湿効果が高まります。サランラップで指先を巻くのもいいですね。

なお、ささくれ部分の消毒は不要です。アルコールは刺激になるほか、肌を乾燥させてしまうので注意してください。清潔に保つには、手を洗うだけで十分です。

腫れや化膿が見られる場合の対処法

腫れや化膿が見られるのは、細菌が繁殖しているから。この場合は皮膚科の受診をおすすめします。塗り薬や飲み薬を処方してもらえるはずです。

ささくれを予防するには

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最後に、ささくれを予防するコツについて教えてもらいましょう。

もっとも大切なのは「乾燥を防ぐこと」です。そのためにも、前述した手先の乾燥につながる行為に注意してください。具体的な予防策としては、

・手洗いのしすぎに気をつける
・タイピングのあとの保湿
・爪を噛まない
・食生活の偏りを見直す

など。ベストは「手を使わないこと」ですが、それを日常生活で実現するのは難しいですよね。したがって、指先の乾燥を感じたら保湿をすることでささくれを防いでいきましょう。

まとめ

日常生活のさまざまな場面に、ささくれの原因となる乾燥が潜んでいます。タイピングをするだけで乾燥しているなんて、働く女性には衝撃ですよね。こまめな保湿を忘れず、ささくれのない綺麗な指先を目指していきましょう。

(取材協力:福永麻紀、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.02)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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