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こすると悪化!? 今すぐ目のかゆみを解消する方法・4つ

久保木香織

目がかゆくてたまらない! そんなとき、今すぐ目のかゆみを解消する方法があれば知りたいですよね。この記事では、目のかゆみの原因や解消法について、眼科医の久保木香織先生に解説してもらいました。

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目のかゆみの原因って?

まずは、目のかゆみの原因について見てみましょう。

アレルギー性結膜炎

かゆみの原因として、花粉症が挙げられますが、ダニやホコリ、ペットの毛、最近では、PM2.5や黄砂によるアレルギーも増えてきています。今までアレルギーの経験がなかったのに、突然発症したということも少なくありません。症状は、かゆみだけではなく、ゴロゴロとした異物感や充血、目やになどの症状があります。悪化すると、結膜(白目)がブヨブヨのゼリー状に腫れることも。

予防は難しいですが、いつも同じ季節にかゆみが起こる場合、花粉症の可能性があります。毎年かゆくなる数週間前から「抗アレルギー治療(内服や点眼)」をしておくと、花粉の時期も症状が軽度で済むので、かかりつけの眼科を見つけておくと安心です。

ほかにも、エクステを装用する際に使う“接着剤”に対してのアレルギーにより、炎症を起こすこともあります。まつげエクステを装用してから、充血やかゆみが持続する場合は、まつげエクステを速やかに除去して、眼科を受診してください。

感染性結膜炎

感染性結膜炎は、大きくわけると①ウイルス性結膜炎、②細菌性結膜炎の2つ。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。

ウイルス性結膜炎

ウイルス性結膜炎はウイルスが原因で、炎症によるかゆみもありますが、大半は充血や目やにをともなう症状が多いです。少しでも感染のリスクを下げるためにも、日ごろから顔や目に触れるもの、たとえば、タオルや枕カバーなどを清潔にしたり、指先を清潔にしておくことが大切です。

細菌性結膜炎

細菌性結膜炎は、身のまわりにいる細菌に感染することで発症します。具体的には、ブドウ球菌や肺炎球菌、インフルエンザ菌、レンサ球菌、淋菌、緑膿菌など、さまざまなものが挙げられます。ほかにも、まつげエクステの装用も注意が必要です。まつげとエクステの間に化粧品が残ってしまうと、まつげの生え際が不潔になり、感染の原因になります。麦粒腫・霰粒腫(めぼ・めばちこ)になることも。予防として、アイメイクをきちんと落とすなど、常に目のまわりを清潔に保つことが大切です。目に触れる可能性があるもの(手指や枕、タオルなど)を清潔にしておきましょう。

コンタクトレンズの汚れ

コンタクトレンズの汚れも、目のかゆみの原因になります。予防としては、コンタクトレンズの洗浄を怠らないことが一番大切です。しかし、毎回しっかり洗浄をしていても、汚れてしまうことがあります。場合によっては、コンタクトレンズの種類を変更しましょう。また、ハードコンタクトレンズの場合、洗うときにこすりすぎて、レンズのコーティングがなくなっている人も。購入後は、なるべく眼科で検診を受けるようにしましょう。

ドライアイ

目の乾燥が強いと、本来の涙の働きである自浄作用の不足により、異物除去がスムーズにできないことがあります。そのため、かゆみの直接的な原因ではありませんが、ドライアイはアレルギー症状を悪化させる可能性があります。

目のかゆみの解消法

目のかゆみの原因がわかったところで、次は解消法についてチェックしていきましょう。

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クーリング

体温が上がると、アレルギーなどの炎症が悪化するので、あまりにかゆみがひどい場合は、目を冷やしましょう。冷えたタオルやタオルで包んだ保冷剤で冷やすのがオススメ。保冷剤を使うときは、直接ではなく、薄めでもいいので必ず布で包んでから使用してください。

点眼

ドライアイの人は、病院に行ってドライアイの治療(保湿点眼)を受けましょう。日ごろから保湿点眼しているなら、点眼回数を増やすことも効果的。ただ、回数を頻繁に点眼するようであれば、防腐剤の入っていない点眼薬のほうが刺激が少なくていいでしょう。

目の洗浄

目の洗浄も効果的。防腐剤の入ってない点眼薬や生理食塩水で洗い流すのがオススメです。

病院に行く

クーリングも目薬も根本的な原因を改善するわけではありません。目がかゆいときは、我慢せずに眼科に行きましょう。

目をこするのはNG!

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目がかゆいとき、どうしてもこすりたくなりますが、不潔な手でこすると、菌が入ってしまうことがあるので、絶対にやめましょう。目のまわりの皮膚は薄いので、強く頻繁にこすりすぎると、まぶたが腫れたり、皮膚が赤くただれる可能性があります。まちがっても目をこすりすぎないように気をつけましょう。

まとめ

目がかゆいとき、ついつい自然に治るのを待つ人も多いのではないでしょうか。しかし、悪化する可能性もあるので、眼科で診てもらうことが望ましいです。まちがっても目をこすらないように気をつけましょう。

(取材協力:久保木香織、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.26)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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