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乾燥肌必見! 医師が教える、ファンデーションの選び方&塗るポイント

宇井千穂

乾燥している肌にファンデーションを塗っても、嫌なところを隠すどころか、ファンデーションが浮いたり、ムラができるなど、さんざんな仕上がりになりませんか? しかし、いくつかポイントを押さえるだけで、グッとキレイな仕上がりに。そこで今回は、ファンデーションの種類やファンデーションを塗る前のスキンケア、ファンデーションの塗り方について、皮膚科医の宇井千穂先生に解説してもらいました。

ファンデーション

<目次>

乾燥肌にオススメのファンデーションの選び方って?

乾燥肌の人はどのようなファンデーションを選べばいいのでしょうか。まずは、ファンデーションの種類別に特徴をチェックしていきましょう。

化粧品

リキッドファンデーション

リキッドファンデーションは、液体のベース剤が入っているため、皮膚の表面にファンデーションがピッタリとくっつきます。そのため、肌なじみがよく、液伸びもいいです。肌なじみがいいことから、シワやシミをカバーするのにオススメ。また、効果をキープする力もあります。しかし、厚塗りやムラになってしまうこともあるので、適量以上を使用しないように注意しましょう。油性成分が肌の表面を覆ってしまうので、成分による肌への負担も大きくなります。乾燥肌、敏感肌の人は、リキッドファンデーションの成分を見て、オーガニックなどの低刺激性のものを選んで使用しましょう。

クリームファンデーション

クリームファンデーションは、液体であるリキッドファンデーションよりも油分が多いため、カバー力やキープ力が高いことが特徴です。液体より保湿力が高く、乾燥肌の人など、肌をしっとりとさせたい人に向いています。しかし、油分が多く含まれるため、皮脂がたまると、角栓が詰まり、吹き出物になってしまいます。また、しっかりと肌に密着するので、クレンジングや洗顔をきちんとしなくてはなりません。

パウダーファンデーション

パウダーファンデーションは、油分が少ないのでムラになりにくく、さらっとした使用感があります。また、肌の表面にベッタリとつかないので、肌への負担は少なめです。ただし、カバー力やキープ力は、前述のリキッドファンデーションやクリームファンデーションと比べると劣ります。

ミネラルファンデーション

化粧品でかぶれたり、ニキビや敏感肌などで悩んでいる人は、ミネラル成分のみを使用したタイプのファンデーションを選びましょう。最近は、酸化しやすい鉱物油や毛穴に残りやすい合成ポリマー、アレルギーや肌トラブルを起こしやすい防腐剤や界面活性剤などを抜いてつくられたものが多く出ています。しかし、肌に負担が少ない分、カバー力は期待ができません。

ファンデーションを塗る前にすべきこと

ファンデーションをキレイに仕上げるには、塗る前の手順が大事になります。ファンデーションを塗る前は、きちんと洗顔をして、すぐに化粧水や美容液でうるおいを浸透させるなど、基本的な保湿が大切です。そこで、ファンデーションを塗る前の保湿ケアについて、くわしくご紹介します。

スキンケアする女性

ステップ1:きちんと洗顔をする

ファンデーションを塗る前は、きちんと洗顔をしましょう。ポイントは、しっかりと泡立てること。そうすることで、洗浄効果を高めることができます。また、手と肌の間に泡が入り、こする必要がなくなります。摩擦を減らすことができるので、肌への負担が軽減します。すすぎは、すすぎ残しのないように、十分にすすぐことが大事。しかし、長時間かけて洗ったり、何度も洗うことは、逆に乾燥肌を悪化させてしまう原因にもつながるので気をつけましょう。

ステップ2:保湿をする

角層の保水機能を補うため、しっかり保湿をしましょう。皮膚が乾燥すると、肌のバリア機能が低下してしまいます。化粧水だけでは水分が蒸発してしまい、十分な保湿ができない人は、乳液や美容クリームなどの重ね塗りがオススメ。こすらず、やさしく、肌にストレスを与えないよう意識してください。コットンを使用する場合は、化粧水を多めに含ませてから肌につけます。コットンの刺激を肌に与えないよう気をつけてください。もし、赤みが出たりヒリヒリしたときは、無理をせず、ちがう化粧品に変えましょう。

ステップ3:必要以上に肌に触れない

皮膚の大事なバリア機能を破壊しないために、肌に刺激を与えないことが大切です。たとえば、タオルでゴシゴシこする、コットンで強くパッティングする、顔を気にしすぎて指で触る、化粧品を落とすことに集中して肌に刺激を与えてしまうなどの、習慣的な行為に気をつけましょう。

ファンデーションを塗るときのポイント

最後に、ファンデーションを塗るときのポイントについて、チェックしていきましょう。

チェック

ポイント1:保湿効果のあるファンデーションを選ぶ

ファンデーションを塗る前のスキンケアで、しっかりと保湿をしましたが、保湿効果のあるファンデーションを選ぶことで、より乾燥対策になります。

ポイント2:なじませるようにファンデーションを塗る

適量のファンデーションを手に取ったら、あまり叩いたりせず、顔全体をおさえて、なじませるようにつけましょう。スポンジを使う場合は、摩擦が起きるようなつけ方は避けてください。スポンジを肌に当てたままグッと引き伸ばすようなことはせず、軽くスポンジを肌に当てるようにしてファンデーションをつけるようにしましょう。

まとめ

乾燥肌をファンデーションでカバーするためには、ファンデーションを塗る前の洗顔や保湿が大切。また、乾燥肌を根本的に改善するためには、規則正しい生活やストレスをためない生活を心がけましょう。

(文:宇井千穂、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックを行いました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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