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【カラダのお悩み】頭がぼーっとする! 花粉症による倦怠感の正体と対処法4つ

山本櫻子/ナナネール!

大河原大次

身体の不調は老化への第一歩! 専門家監修のもと、不調のメカニズムを解明し、健康的なキレイ女子になるための解決方法をお届けします♪

花粉症の人なら多くの人が体験する、倦怠感や微熱っぽさ。ぼんやりして集中力がなくなったり、身体がだるくて仕事が進まないなど、日常生活に支障をきたしてしまいがち。この症状が起こる原因は一体何なのでしょう? 今回はそのメカニズムと正しい対処法について、日本橋大河原クリニックの大河原大次先生に教えて頂きました。

今回のお悩み


花粉が特にひどい時期は微熱時のような状態が続いてつらい。太っていると症状がひどくなるとか、体質的に症状が異なったりするのでしょうか?(28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

花粉症で微熱のような倦怠感が起こるのはなぜ?

そもそも、花粉症を含むアレルギーというのは「抗原抗体反応」のこと。抗原とは身体に入ってくる異物で、抗体がそれをやっつける役割をします。花粉症の場合は抗原が花粉。そして花粉症の症状は、身体に入ってくる異物を排除しようとして起こる、身体の自然な反応です。

花粉症の多くの人が感じる微熱っぽさや倦怠感は、鼻の奥の粘膜が腫れて鼻づまりを起こすことが原因です。鼻の付け根から眉間の辺りがぼーっとして発熱したときに近い感覚になります。目にもかゆみがあって涙がひっきりなしに出る場合は、さらにこの症状は体感として強くなります。太っている、痩せているなどの体質で症状が異なるということはありません。

この症状のやっかいなところは、一概に花粉症のせいといい切れないこと。もともと花粉症を持っている人は、冷たい空気に触れたり乾燥したりすることによって、粘膜が過敏になったときに「過敏性の亢進」という症状を引き起こすことがあります。これは、花粉に触れていなくても花粉症のような症状を発症してしまうことで、身体が過剰反応を起こしている状態です。さらに、この症状が起こったときは、免疫力の低下により実際に風邪を併発しているケースも多くあるといいます。

微熱っぽい感じがするだけなのか、実際に熱があるのかでは飲むべき薬もちがってくるため、症状を見極め正しい薬を飲むことが改善を早める鍵です。

次のページで、「ぼーっとした倦怠感」が花粉症によるものか、そうでないかをチェックしてみてください!

10個のチェックリストを使って見わけよう!

あなたの「倦怠感」の正体をチェックしてみましょう。いくつ当てはまりましたか?

【チェック項目】

1.毎年同じ時期に症状が出る
2.鼻水がつーっと垂れてきてそれがひっきりなしに続く
3.家族が花粉症だ
4.くしゃみが連続する
5.雨の日は比較的症状がラクになる
6.粘り気のある黄色い鼻水が出る
7.微熱がある
8.のどに強い痛みがある
9.症状が出た日は雨が降っていた
10.冷たい風や乾燥した空気に長い間さらされた

【結果】

◆1~5に多くあてはまる:花粉症の症状です。花粉症の薬を飲んで対処しましょう。症状が改善しない場合は病院へ。

◆6~10に多く当てはまる:風邪を併発している可能性が高いです。単なる花粉症と思わずに安静に過ごしてください。市販の風邪薬で改善しない場合は、早めに病院へ行きましょう。

では、つらい花粉症による倦怠感の対処法って? 次のページでチェックしてみてください!

「花粉症による倦怠感」の対処法4つ

では、「花粉症による倦怠感」に悩むあなたに、普段の生活において心がけておくべきことをご紹介いたします。

1.花粉を極力遠ざける

アレルゲンに触れる機会を少なくすることが、症状を抑える一番の得策です。外出時は必ずマスクをする、花粉が多く飛んでいるときはなるべく出掛けないなど対策をとりましょう。

2.エアコン、加湿器による温度・湿度調整

2~3月は気温・湿度ともに低く、鼻や目の粘膜が乾燥しバリア機能がもっとも低下する時期。花粉が少なくても花粉の症状が出やすいことが、倦怠感の原因につながります。粘膜に負担がかからないように温度調整や加湿によって保護をしましょう。

3.症状にあった薬を正しく飲む

花粉症と同時に風邪を併発していないかを見極めて、飲むべき薬を間違えないようにしましょう。市販の薬で症状が改善しない場合は、早めに病院へ行ってきちんと診断を受けて長引かせないように。妊娠中の人は飲み薬より点鼻薬や目薬を効果的に使うことをオススメします。

4.薬は発症時期の前から飲む

そもそも症状自体を発症させないためには、早い段階で専用の薬を飲みはじめることが鍵になります。まだ症状が出ていなくても、花粉が飛びはじめる2週間前から飲みはじめ、飛んでいる1~2カ月の間は、病院で処方してもらった薬を継続して飲むのが効果的です。症状がひどい場合はレーザー治療などを選択肢に入れてもいいかもしれません。

今日からできることばかりなので、早速はじめてみてくださいね!

(取材協力:大河原大次、文:山本櫻子/ナナネール!)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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