会話中に相手が腕を組むのはなぜ? 腕組みをする男女の心理
組み方で変わる! 腕組みする人の心理
高い位置で腕組みするときと、低い位置で腕組みするときとで、人の心理は大きく変わります。それぞれどういった心理を表すのか見ていきましょう。
高さで変わる腕組みする人の心理
高い位置で組むとき
高い位置で腕を組むと、身体が大きく見えますので、相手より少しでも優位に立ちたいという心理を表しています。
胸を張っていて、表情や雰囲気などにトゲがあり尊大である場合には、相手を威圧したいという気持ちが含まれています。話し合いをしているときに相手がそういった態度なら、あまりこちらの意見に耳を傾けようとする気がありません。
腕組みした両手で、こぶしをつくって身体に力みが入っているような場合は、怒り出す直前ですので、相手を刺激しないように一旦引き下がって、出直した方が得策かもしれません。
低い位置で組むとき
お腹の上のあたりの位置で腕組みをしているときは、考え事に集中していることが多いです。
打ち合わせなどでよく見られるしぐさです。表情や雰囲気から相手を拒絶している様子がなく、話をうんうんと聞いているのであれば、シンプルに考え事をしているだけの状態です。
背中を丸めた状態で、お腹を隠すようにしている腕組みは、怖いと感じているときに多く見られます。
弱点であるお腹をしっかりと守ろうとしているので、不安感や緊張、焦りなどを感じています。
ただし、相手を拒絶しているわけではないので、安心すれば姿勢が変わっていきます。世間話をしたり冗談を言って笑ったりすることで緊張はほぐれます。うまくいけば、心を開いてくれて背筋が伸びて腕組みがほどける可能性もあります。
左右で変わる腕組みする人の心理
左腕が上になっている場合
左右どちらの腕が上になるかは、人間のアウトプットに関するタイプを表すと考えられています。左腕が上になる人は、情報のアウトプットを右脳で行っていることが多いです。
右脳は感覚や感情、イメージを司っているため、抽象的な表現をします。想像力が豊かで、イメージで物を考える特徴があるため、新しいアイデアを思いついたり、改善策を考えることが得意です。
右腕を上にして組むとき
右腕が上になる人は、情報のアウトプットを主に左脳で行っていると考えられています。
左脳は、物事を論理的に考えることが得意なので、順序立てて物を考えることや分析すること、計算することに優れています。右脳タイプは抽象的な表現をしますが、左脳タイプは直接的な言い回しをします。
腕組みの心理を理解して、人間関係に役立てよう!
腕を組むことは、何らかの理由で相手と自分の間に壁がある状態であるともいえます。
相手の表情や言葉からの情報だけでなく、こうしたしぐさを読み取ることができると、相手への理解が深まり、よりよい人間関係を築くヒントになります。
慣れないうちは、読み取るのが難しいかもしれませんが、よく観察することで見えてくるものがあるはずです。参考になりましたら幸いです。
(高見綾)
※画像はイメージです
※この記事は2014年01月08日に公開されたものです