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幸せな恋に必須! よい関係を保ちつつ「親離れ」する方法

恋愛部長

■一度、「親と親密な現状」を疑ってみる

さて、今回のご相談にあるように、親が子どもといつまでも親密な関係でいたい、と願うケースの場合、親の願いに子どもも完全に取り込まれてしまうものです。「いつまでも家にいてくれていい」「苦労するのを見るのはしのびない」などとつねづね言われていれば、誰だって居心地のいい家を出ていきたくもなくなるもの。

「さっさと結婚してくれ」と言っていたうちの親でさえ、かわいがっていた妹が結婚した際には急にさびしくなったようで、私に、「別に無理して結婚することはない。家にいなさい」なんて言ったものです(たぶん覚えてないと思いますが)。

でも、これを真に受けて、「親もさびしそうだし、家にいてあげたほうがいいんじゃないか?」とか、「結婚しないでいたほうがいいのではないか?」なんて少しでも思い出すと危険です。実家暮らしが長くて、上げ膳据え膳、親に何から何まで面倒見てもらい、経済的にも助けてもらっているままだと、なかなか恋愛自体がはじめられないことはよくあります。それは、寂しさが足りないから。

恋愛を通じて、他人とわかり合いたい、いつもいっしょにいたいと願うためには、ある程度の寂しさって必須なんですよね。ひとりでうちに帰ってきて、テレビを見ながらもそもそご飯を食べるわびしさだとか。風邪をひいて寝込んでいても自分で買い物に行かなくてはいけないしんどさだとか。ヒシヒシと孤独を感じたそのときに、誰かにそばにいてほしい、誰かに理解していてほしい、と思うもの。その強いモチベーションがないと、恋愛なんて面倒なものをはじめる気にもならないってものです(笑)。

実家があまりに居心地がいい人の場合、万が一結婚できたとしても、ついつい実家に頼った結婚生活を送ってしまうことも。それはそれで楽ちんなのでいいですが、気をつけなければならないのは、旦那さんの気持ち。奥さんがいつまでも、自分ではなく実家を頼っているのを見ると、自分が奥さんや子どものためにそんなにがんばらなくてもいいのかな? と誤解してしまいます。あまりに実家と仲がよすぎて旦那さんの居場所がなくなり、結果旦那さんがあまり家に帰ってこない、寒々しい夫婦関係になってしまうかもしれません(最悪、どこかに居場所をつくって不倫……なんてことも)。

もしも親御さんが、いつまでも子どもを手元に置いておきたいというタイプの人の場合、一度どこかで見直したほうがいいと思うんですよね。親との関係を。親が守ってくれている居心地のいい生活を当たり前と思っている今の現状を、一度疑ってみるのです。本当にこのままでいいのか? と。

そして、どんなに大変でも、時間がかかっても、「親離れ」をはじめる必要があると思うんです。なぜなら、親は死ぬまでそばにいてくれるわけではないから。事情はどうあれ、自分自身は、これから新しい家庭をつくり、家族を守っていく。そうしないと、いずれひとりぼっちで残されてしまうのはあなたです。そうならないためにも、どこかで、親とは別の家族をつくるために努力したほうがいい。

「いやいや、親にこそ子離れしてほしいんだけど」、と思うかもしれませんが、すでにいま子離れできていない親は、長い年月子どもを育てることに全力を注ぎ、それを生きがいにしているはずなので、そう簡単に子離れしてくれません。しかも、よかれと思ってやっているのですから厄介です。なので、まずは、子どものほうが、親離れしたほうがいいと思います。

では、具体的にはどうやって親離れを進めればいいのでしょうか?

【よい関係を保ちつつ親離れする方法】
1)できるだけ生活面で自立する。ひとり暮らしが難しいようなら、生活費を入れる。家事を分担して、自分のことは自分でやるようにする
2)休日は、親とばかり過ごさずに、完全に別行動の日をつくる。旅行なども、友だちと行く回数を増やす
3)親に交友関係をすべて明かさない。付き合っている彼のことを相談するのも極力やめる
4)親に冷たくしない。親孝行は好きなだけしよう
5)頼れる部分は頼って、大げさに感謝する。ただし、ささやかなことにとどめる
6)父母、兄弟、誰かひとりでも親離れの味方につける。自立している人が好ましい

【次ページ】「親離れ」で目指すべきゴールとは?

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