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朝シャンはNG? 知っておきたい、「美髪をつくるヘアケアの方法」

佐藤友美(さとゆみ)

ツヤのある髪は、女性なら誰もがあこがれるもの。でも、自分なりにケアをがんばっているはずなのに、なぜか「理想の髪の状態」にはなかなか近づかない……。それはもしかしたら、普段やっているヘアケアの方法がまちがっている可能性も。そこで、2016年6月の発売からたちまち7万部を突破した話題の書籍『女の運命は髪で変わる』の著者で、ヘアライター&エディターの佐藤友美さんに「美髪をつくるヘアケアのポイント」について、Q&A形式で教えてもらいました。

■シャンプーは1プッシュ程度でOK。髪を洗うタイミングは断然「夜」!

Q.世の女性がやりがちな「ヘアケアのNG習慣」について教えてください。

A.シャンプーの使いすぎや、複数使用はNGです。
髪を洗うとき、泡立ちが足りないからと3~4プッシュしてしまう人もいると思いますが、これは明らかに多いです。ロングヘアの人でない限り、シャンプーは1プッシュ程度使用するので十分です。もし泡立ちが足りないというのであれば、毛先に空気をふくませながらなじませると、キメ細かな泡ができます。泡ができたらすぐ毛先ではなく頭皮に泡をもっていき洗うようにしてください、ただし、毛先で泡を作るのはあくまでも泡立ちをよくするための方法です。基本的にシャンプーは、髪を洗うものではなく頭皮を洗うものだと思ってください。

また、シャンプーやコンディショナーを「気分によって変えたい」と複数使用している人もいるかと思いますが、組み合わせによっては髪に負担がかかってしまいます。できれば1本使いきってから別のものに変えるようにしてください。シャンプーとコンディショナーは、同じラインのものを使用したほうがいいですが、もしどちらかにしかお金をかけられないということであれば、シャンプーにいいものを使うようにしましょう。シャンプーは、高いものと安いものでは成分により大きな差が出てきます。そして、シャンプーは髪質によって選ぶべきタイプが変わるので、美容院で購入するときだけでなく、ドラッグストアで市販のものを選ぶ場合も、美容師の方に頭皮や毛の状態を見てアドバイスをもらうようにしてください。

Q.髪を洗うタイミングは「朝」と「夜」どちらがいいのでしょうか。

A.断然「夜」がオススメです。
ひとつめの理由は、スタイリング剤の汚れやチリ・ホコリ、汗や皮脂などによる脂汚れなどで、髪と頭皮は1日経つとずいぶん汚れるものだから。そのままの状態で寝るのは、髪にも頭皮にも負担をかけてしまいます。枕や布団などにも汚れがつくので、ニオイの原因にもなってしまいます。

もうひとつ、髪は夜寝ているときに育ちます。頭皮に汚れがつまったまま寝てしまうと、髪の成長を妨げる原因にもなってしまうので、健康な髪を育てるためにも、夜にシャンプーをする習慣をつけたほうがいいですね。

また、シャンプーで汚れを落とすことはたしかに大切なのですが、頭皮にはある程度の皮脂も必要。夜にシャンプーをすれば寝ている間に必要な皮脂が分泌され、朝にはちょうどいい状態になっています。この状態であれば、外出をしても紫外線などの刺激から頭皮を皮脂が守ってくれます。ですが、朝シャンをしてしまうと皮脂をとった状態で外出することになります。いわば素肌に紫外線を浴びている状態なので、頭皮にはあまりよくありません。

どうしても寝グセが気になるなどで、朝にもシャンプーをしたいということであれば、シャンプー剤をつけずにお湯洗いをして、中間から毛先にトリートメントをつけるようにすれば、必要な皮脂を残しやすくなります。

Q.ホームケアでの効果をより高めるためのテクニックがあれば教えてください。

A.予洗いは大事! トリートメント前のひと手間も惜しまないで。
まず、髪を洗う前に軽くブラッシングをしてください。これだけでも、汚れがかなり落ちますし、シャンプー時の指通りもよくなります。さらに、シャンプー剤をつける前に髪と頭皮をしっかりぬるま湯で流す「予洗い」は入念に行うようにしてください。ぬるま湯でまんべんなく髪と頭皮全体を洗うことで、汚れの8割程度は落ちると言われています。

また、シャンプー後、トリートメントをつけるときは一度水分を軽く拭き取るようにしてください。タオルで軽く水分をとってからトリートメントをつけるだけでも、より髪内部に浸透しやすくなります。もうひと手間加えるなら、トリートメントをつけたあと、目が粗めのコームを髪に通すのがオススメです。手でトリートメントをつけると、どうしてもムラができてしまいます。コームを通すことで、よりまんべんなくトリートメントがつきやすくなります。

Q.髪を乾かすときに気をつける点があれば教えてください。

A.毛先にドライヤーの風を当てるのはNG。髪の根元に当てるようにして。
髪を乾かすとき、毛先にドライヤーの風を当てるようにして乾かす人もいますが、これは髪が傷むだけです。ツヤのある状態に乾かしたいのであれば、ドライヤーは必ず上から当ててください。下から熱風を当てると、キューティクルをめくってしまうような乾かし方になるので、パサつくいっぽうです。根元を最初に乾かして、毛先はそのあと。ドライヤーの熱風で全体を乾かしたあとは、冷風に切り替えると、髪が引き締まると言われています。簡単にできるテクニックなので、ぜひ実践してみてください。

■『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版刊)

4万人、200万カットのヘアスタイル撮影に関わった日本初、かつ唯一のヘアライター&エディター・佐藤友美による書籍。「似合う髪型」ではなく「なりたい自分」をイメージして、髪型を決めるとうまくいく。「ファッションより、メイクより、実は、人生を変えるのは『髪』」として、「髪から運命を変える方法」を、5つの観点から、事例を交えて紹介。価格は、1,300円(税抜)

■監修:佐藤友美(さとゆみ)

日本初、かつ唯一のヘアライター & エディター。
「ほんの少し髪を変えるだけで劇的に印象が変わる」ルールを法則化した最新著書『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)が、発売たちまち7万部と大好評。日本最大のヘアスタイルフォトコンテストの審査員をはじめ、40代からの情報サイト「ユニークピース」の編集長、ヘア製品の商品開発アドバイザーなど、美容業界での活動は多岐にわたる。近年はヘアスタイル選びのアドバイザーとしても高い満足度を得ている。

(取材・文:マイナビウーマン編集部)

※この記事は2016年10月31日に公開されたものです

佐藤友美(さとゆみ)

日本初、かつ唯一のヘアライター&エディター。

「ほんの少し髪を変えるだけで劇的に印象が変わる」ルールを法則化した最新著書『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)8万部を超える大ヒット。20年のライター生活で、約4万人のヘアスタイル撮影に立ち会う。美容師以上に髪のことを知っていると評判で、歯切れの良い解説は、テレビやラジオでも引っ張りだこ。近年はヘアスタイル選びのアドバイザーとしても高い満足度を得ている。

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